Re-Start の内容に関するQ&A

Lesson 1〜49 Lesson 50 〜 99 Lesson 100 〜 170

Lesson 内容

Lesson 100

例文1




A couple of days ago, を A couple of days before, としたら間違いでしょうか?


間違いです。日本語訳とは違う意味になってしまいます。

「... ago」 は 「現在から見て…前に」という意味です。

「... before」 は 「... before that」 の that が省略された表現で,「その…前に」 という意味です。これは過去の一時点から見て 「その…前に」 と言う場合に用います。




Lesson 100

例文5



「dressed」を「dressing」にしたら間違いですか?


間違いです。
dress を用いて 「服を着ている」 という "状態" を表す場合は,

 ○ be dressed
× be dressing

となります。

よって,「服を着て」 という "状態" を表す分詞は(beを削除して)

 ○ dressed
 × dressing

となります。




Lesson 101

例文1



和訳から英訳する練習を行った時にこれを I am looking at the clouds laying on the grass. としてしまいましたが、ダメでしょうか?


 I was looking at the clouds lying on the grass. ですか?

この文は lie が分詞,つまり脇役で look が述語動詞,つまり主役になっています。 例文の和訳を英訳すると,このような英語になりますが,stand, sit, lie のような 「存在」 を表す動詞は,脇役である分詞として用いるよりも,主役である述語動詞として用いる方が自然です。



Lesson 101

例文1


「横たわっていた。」となっていますが、現在中心の広がりのある時間での習慣を表現しているからなのでしょうか?現在の状況を表現するものとして、「横たわっている。」としてはいけないのでしょうか?


例文の lay は現在形ではなく lie の過去形です。

現在形・原形 過去形
  lie (横たわる) lay (横たわっていた)
  lay (…を横たえる) laid (…を横たえた)

巻末の R23 に不規則動詞の活用表があります。全て大変重要です。CD(Disk2)の doshi というフォルダの中に不規則動詞の発音と活用例文が収録されています。これを活用して全て完璧に身につけておいてください。




Lesson 101

例文3




5行目の説明では surrounded は is と同じ時点のことを表すと説明されています。これは例文 (3) の * 印の補足説明と矛盾しないでしょうか?


矛盾しません。

例文(3) の*の補足説明は,例文 (1) と (2) では分詞の前にカンマがないのに,なぜ 例文 (3) だけにカンマが付けられているのかという点を説明したものです。

文末に置かれる分詞が述語動詞と同時点を表す場合は,分詞が現在分詞であれ過去分詞であれ前にカンマを付けないのが一般的です。そして例文(1) (2) (3) は全て文末の分詞が述語動詞と同時点を表しています。 にもかかわらず例文 (3) にはカンマが付いています。それは何故なのかを説明したのが *の補足説明です。

次のQ&Aも合わせて読んでみてください。



Lesson 101

例文3




surrounded の前のカンマはなくてもかまわないですか?


なくても間違いではありませんが,あった方が分詞構文 (=分詞の副詞用法) であることが読み手 (聞き手) にとって理解しやすくなります。

カンマがない文 (下記(a)) とカンマがある文 (下記(b)) を比較してみましょう。

目で見て,次に音読してください。発音する時はカンマの部分で短いポーズを入れます。

(a) My office is in the heart of Manhattan surrounded by skyscrapers.
(b) My office is in the heart of Manhattan, surrounded by skyscrapers.

最初に,surrounded という過去分詞は 「形容詞」 としても用いられる可能性があるということを思い出してください。この 「過去分詞の形容詞用法」 は Lesson 96 (2) 〜 (5) の例文と解説で学習しました。その上で次の説明を読んでください。

(a) は Manhattan という名詞の直後に過去分詞の surrounded があるので,surrounded が Manhattan を修飾しているように見えないでしょうか? Manhattan という名詞を修飾しているのなら surrounded は現在分詞の 「形容詞用法」 であり,意図した 「副詞用法」 (すなわち分詞構文)ではなくなってしまいます。

そこで (b)のようにカンマを置いて少し間を空ければ (発音では短いポーズを置く), Manhattan と surrounded とのつながりを 「遮断」 することができます。つながりを遮断することにより,surrounded は Manhattan という名詞を修飾しているのではなく,もっと前にある,is もしくは文全体 (My office is in the heart of Manhattan) を修飾する副詞,すなわち分詞構文なのだということを読み手(聞き手)に意識させることができます。

過去分詞は 「形容詞」 として使われる場合と 「副詞」 として (すなわち分詞構文で) 使われる場合がありますが,一般的には 「形容詞」 としての方がはるかによく用いられます。そのため,過去分詞の前に名詞が置かれる例文 (3) のような英文では,過去分詞が 「形容詞」 ではなく 「副詞」 であることをどうやって聞き手に効果的にわからせるか,という問題が生じます。そこで名詞と過去分詞の間にカンマを置いて,両者の修飾関係を断ち切ることが一つの有効な方法になります。

分詞構文で分詞の前にカンマを置くか否かは非常に繊細な問題で,書き手の文体上の好みによっても決まりますが,ここで述べたことは重要な判断基準の一つであり,これを知っておくと今後の役に立ちます。




Lesson 101

例文5




Each speaker will make a 20-minute presentation, followed by a question and answer session.
これは次の2文を分詞構文にして1文にしたものと考えています。

 a) Each speaker will make a 20-minute presentation.
 b) Each speaker will be followed by a question and answer session.

そこで b)文に疑問を感じます。 speaker(人) の後に session(状況) が続くのだろうかと。 b)文がA 20-minute presentation will be followed by a question and answer session.であれば分かるのですが。
この理由から、分詞構文は、

 A 20-minute presentation will be made by each speaker, followed by a question and answer session.

とするのが正しいように思うのですが。


例文5の過去分詞(followed)の行い手(=主語)は 「前文全体」 (= Each speaker will make a 20-minute presentation)です。
分詞構文における分詞の主語は原則として文の主語と一致しますが,例文5のように分詞が 「文末」 に置かれる分詞構文では,「文全体」 が分詞の主語になることがよくあります。

例文4 (The goal gave Japan an insurance point, making the score 4-1.) においても,現在分詞 (making…) の主語は The goal だと考えることができますが,The goal gave Japan an insurance point という文全体だと考えることもできます。

いずれにせよ,分詞構文の分詞が文末に置かれる構文では,分詞の主語が文の主語と一致しなくても,意味が誤解なく伝わる限り許容されるということを覚えておくとよいでしょう。




Lesson 101

例文5



a 20-minute presentation と a question and answer session の修飾関係について詳しく


a 20-minute presentation について


この表現は presentation という名詞を,冠詞(=形容詞の一種)の a と 20-minute という形容詞が修飾しています。つまり,

 a presentation
(一つのプレゼンテーション)
 20-minute presentation
(20分のプレゼンテーション)

を一つにまとめたものが a 20-minute presentation です。
a が 20-minute ではなく,presentation を修飾している点に注意しましょう。

さて,この 20-minute が 20 minutes という通常の形にしないのは何故でしょうか。

それは,20 minutes という通常の形にすると,それ自身が 「独立した[完結した]表現」 とみなされるからです。

 It took 20 minutes.
(それは20分かかった)

この 20 minutes は独立した名詞です。ですから,「20分の」 という形容詞の意味で次のように名詞を修飾することはできません。

 
× 20 minutes presentation

つまり,"20 minutes" と聞いた瞬間に 「20分」 で意味が完結したと見なされ,後に presentation という名詞が続くとは予想しないわけです。

そこで,このように 「数字+名詞」 の形をした名詞句を形容詞句に変える場合は,数字の後にハイフンをつけ,さらに名詞を常に単数形にするという形がとられます。

  20-minute presentation

20 が複数形であるにもかかわらず minute が単数形であることから,聞き手はそれが独立した名詞句ではなく,後の名詞を修飾する形容詞句だと判断するわけです。

このルールはまた,次のような場合にも当てはまります。

 a five-year-old boy
(5歳の男の子)

「5歳」 は five years old ですが,これだと独立して完結した句と見なされます。「5歳の」 として名詞を修飾する表現にしたいときは,year を単数形にして five-year-old とハイフンでつなぎます。ちなみに上記の表現の先頭の a は boy を修飾しています。


a question and answer session について

ここでの a は question を修飾しているのではなく session を修飾しています。

 a session
(一つの会)

question and answer は名詞句ですが,形容詞的に session を修飾しています。

 question and answer session 
(質疑の会)

これを一つにまとめたのが a question and answer session です。




Lesson 103

例文1


He was brought up...の文を分詞に変えて He was born in Hong Kong in 1965, brought up in Bijing.とするのは可能ですか? Lesson 101 例文4,5の解説を参考にしました。「彼は生まれて、(そしてその後)北京で育った」という解釈です。あるいは、Lesson 102 例文4の解説のように述語動詞の前の状況を表していると考えて、Born in Hong Kong...でなければならないのでしょうか。

He was born in Hong Kong in 1965 and brought up in Beijing. を基に,次の2つの分詞構文が作れます:

Born in Hong Kong in 1965, he was brought up in Beijing. … (A)

→ He was born in Hong Kong in 1965, brought up in Beijing. … (B)


分詞は副詞,つまり "脇役" ですから,(A) は he was brought up in Beijing に意味の重点があり,(B) は He was born in Hong Kong in 1965 に重点があります。

しかしながら,文末に現在分詞が置かれる形は一般的ですが,(B) のように 「文末」 に 「過去分詞」 を置く分詞構文は (followed by ... のような一部の動詞を除いて) あまり好まれません。ですから,(B) のような文をネイティブはあまり用いません。(「彼は香港で1965年に生まれ,北京で育った」 は分詞構文を用いず, He was born in Hong Kong in 1965 and brought up in Beijing. とする方が一般的です)



Lesson 104

例文2




完了形の分詞は述語動詞より直前の出来事を表すと思っています(あるいは述語動詞の時点までの完了、結果、経験、継続)。そのため、完了形の分詞は通常主節より前あるいは文中に置かれる。よって、Lesson104 (2) の例文以外、完了形の分詞構文 (Lesson 103 (2)〜(4)及びLesson104 (3)) は主節より前に置かれています (ALL IN ONEの178〜180では文頭、文中)。 しかし、Lesson 104 (2) の例文は注釈のように補足情報的な意味合いが強いから文末にきている。 これより、Lesson 102 (4) の例文も分詞の内容が補足情的な意味合いが強い場合は文末に来ることもできる (
He took out a silver ring, opening the velvet box.)。
以上のように考えていますが、間違っていないでしょうか。


それは間違っています。
の文は opening ではなく,having opened と書くつもりだったのではないですか?

 He took out a silver ring, opening the velvet box.
 彼は銀の指輪を取り出し,ベルベットの箱を開けた。

この文は和訳が示す通り took out a silver ring という行為の 「後」 で,opening the velvet box を行ったと解釈されます。つまり,He took out a sliver ring and opened the velvet box. と解釈されます。

opening the velvet box という通常の分詞ではなく,having opened the velvet box という完了形の分詞しすれば,文末においても述語動詞 (took out …) よりも 「前」 の行為にできます。

 He took out a silver ring, having opened the velvet box.
 彼は銀の指輪を取り出した。(この時にはすでに)ベルベットの箱を開けていた。




Lesson105

例文1



put が puts にならない理由は?


Seeing him approach, she quickly put it away.
彼が近づくのを見て,彼女は素早くそれをかたづけた

puts とする場合の -s は 「三単現」 の -s です。
三単現とは 「
人称+数+在」 を短く言ったことばです。

この例文 (she quickly put it away) の主語は 「三人称」 「単数」 ですが,「現在」 ではなく 「過去」 を表しているので,過去形の put になります。

言われてみると何でもないことだと思いますが, put の過去形は put であるという意識が完璧に定着していないと,このようなつまずきが起きます。

本書の巻末に不規則動詞の活用表を載せ,さらにCDの disk2 に活用例文が音声付きで収録されている (第2版) のは,このようなことが起きないように基本を叩き込んでいただくためです。これを機会に基本動詞の不規則変化を完璧にマスターしておきましょう。

 ◎ 不規則動詞の活用例文のダウンロード




Lesson105

例文1




Seeing him approaching,〜ではダメでしょうか?


文法的には可能です。

Seeing him approach は「近づく」行為のの一部始終を目にしたという意味で,その行為は瞬間的もしくは短期間であることを示唆します。

Seeing him approaching は 「近づく」 行為がしばらく続きその一部を目にしたという意味です。

家の中で 「夫が近づいているのを不意に知り,妻はあわててそれを隠した」 という状況なら,妻は 「夫が近づく」 というごく短時間の行為(の一部始終)を目にして行動をとったことになるので Seeing him approach にします。



Lesson 105

例文2


「分詞を現在分詞にするか過去分詞にするかは、文の主語との関係で決まる」とありますが、Leeson103 にでてくる「完了形の分詞」の場合には、「した」のか「された」のかは文脈で判断するんですか?


完了形の分詞が 「…した」という能動態か,「…された」 という受動態かは完了形の形で判断します。

(1)  having + 過去分詞 ← 「…した」 という能動態
(2)  having + been + 過去分詞 ←「…された」 という受動態

* (1)は be動詞の無いので 「…された」 という受動態にならない。
* (2)は having been が省略されて過去分詞だけが残ることが多い。Lesson 103の例文@はその例。




Lesson 106

例文3


* でThatは「speaking…jobs」全体を指しているとありますが、副詞をさしているのに文の主語になれるのはThatが代名詞だからですか?


そうです。主語には名詞に相当する語や節を置きます。代名詞はその一つです。

代名詞は本来,名詞を指すことばですが,it, that, this は名詞を指す以外に名詞以外を指すこともできます。



Lesson 107

例文1と2


例文1と2はそれぞれ with を使って次のように書き換えができますか?

・例文1 She stared at me with tears running down her cheeks.
・例文2 He was leaning against the wall with his arms folded across his chest.


できます。例文1の tears running down her cheeks 並びに例文2の his arms folded across his chest は共に述語動詞と同時点のことを表しています。ですから,例文3,例文4と同じく 「with+意味上の主語+分詞」 で表すことができます。

但し,テキストにも書かれているように,with を意味上の主語の前に置くことができるのは 「意味上の主語+分詞」 が述語動詞と同じ時点(=同時進行)の場合で,同じ時点でない場合は with を用いません。例えば,以下の例は 「意味上の主語+分詞」(his gun exploding) が述語動詞(fell) より 「後」 に起こったことを表しているので with を置くことはできません:

 彼は仰向けに倒れ,(そして)彼の銃が空中めがけて暴発した。
 He fell backward, his gun exploding in the air
 (= He fell backward and his gun exploded in the air. )



Lesson 107

例文2と4


例文2を、 He was leaning against the wall folding his arms across his chest.
例文4を、 He sat crossing his legs and folding his arms across his chest.
と、それぞれ言い換えるのは可能でしょうか。また、言いかえが可能だとしたら、テキストの例文と比べてどちらのほうが英語らしい表現なのでしょうか。


どちらも言い換えることができません。文法構造的には正しい形ですが,意味が変わってしまうからです。この問題は Re-Start の学習レベルを超越していますので,当社発行の 「ENGLISH EX P124 の設問 40 b) の解説」 を読んでください。



Lesson 107

例文4



「脚を組む」 の 「組む」 が crossed で 「腕を組む」 の 「組む」 が folded なのは何故でしょうか?


cross は 「…を交差させる」 という意味,fold は 「…を折り曲げる」 という意味です。

を組む」 時には 「2つの脚を交差させる」 ので cross を用います。「を組む」 という場合に cross を用いると 「左右の腕を交差する」 という変な格好になり,「腕を組む」 ことにはなりません。

「腕を組む」時の 「腕」 の様子は 「両方の腕が(直角に)折り曲げられている状態」 なので fold を用います。

ちなみに fold は 「脚」 にも用いますが,その場合は単に 「(しゃがんだりするのに) 脚を折り曲げる」 という意味で 「脚を組む」 という意味には解釈されません。


 cross と across の(品詞の)違いに注意

cross は 「…を交差させる」 という動詞, across は 「…の向こう側に」 という前置詞です。

across を動詞として用いたり,cross を前置詞として用いたりする間違いがよくありますので気をつけてください。



Lesson 107

例文5


There were lots of children running around with no clothes on.

の with no clothes on の部分を分詞を使って言うと

with no clothes worn もしくは with no clothes had on

となりそうなのですが、合ってますでしょうか?



どちらも不自然な表現です。

「…を身につけて」 「…を身につけずに」 はそれぞれ 「with ... on」 「with no ... on」 という簡単な形で表現できます。 簡単な形で言えるものをわざわざ複雑な形にはしません。

分詞を用いて 「…を身につけて」 「…を身につけずに」 と言いたいのなら,wearing ..., wearing no ... という(簡単な)形にします。




Lesson 107

例文5



around は about に置き換えてもかまわないでしょうか。


置き換えることができます。
「子供達が,服も身につけずに,(辺りを)走り回っていた」 と言いたい場合は,次の2通りが可能です:

(a) Children were running around with no clothes on.
(b) Children were running about with no clothes on.

around の基本的な意味は 「(…の)周囲をぐるりと回って」 です。そこから,「(…の)辺りに」 とか 「(…の)あちこちに」 という意味になります。

about の基本的な意味は 「(…の)周辺に」 です。そこから,「(…の)辺りに」 という意味になります。
(◆ around や about の応用例についてより詳しく知りたい方は Linkage Club の 『30語超発想英会話』 を参考にしてください)

どちらも,前置詞と副詞の両方で用いることができます。上記の例文は共に副詞として用いられています。



Lesson 107

NOTE




「これは意味上の主語と『副詞(句)』『形容詞(句)』の間に being が省略されたものと考えられます」 とありますが、なぜ「being」なのでしょうか。


分詞の being は動詞の be と同様, 「ある,いる」 という存在の意味を表すか,「イコール…」 という意味を表します。

「意味上の主語+being+副詞(句)」 の場合の being は 「ある,いる」 という存在の意味を表し,「意味上の主語+being+形容詞(句)」 の being は 「イコール…」 という意味を表します。

しかし,「〜の状態で」 という意味の 「with 〜」 を用いる場合は being のもつこれらの意味がこの表現の中に含まれるのと考えられ,being が省略されます。

テキストの例文を利用して文から分詞句を作る流れを確認してみましょう。

まず,with no cloths on の場合は

  No cloths are on. 

   (ゼロの服が(体に)接触して存在する → 服が身につけられていない)


  
* on は接触を表す。ここでの接触の対象は人の体と解釈される。

 この文を意味上の主語を持つ分詞句に変えると

  
no clothes being on 
  
(ゼロの服が(体に)接触している状態で → 服を身につけずに)

 これをwith句 にすると being がなくても意味が通じるようになるので

  
with no clothes on
   (服を身につけずに)

 となります。

次に,
with your mouth full の場合は

  
Your mouth is full. 
   (あなたの口はいっぱいである)


 この文を意味上の主語のある分詞句に変えると

  
your mouth being full 
  
(あなたの口がいっぱいである状態で)

これを with句 にすると being がなくても意味が通じるようになるので

  
with your mouth full 
  
(あなたの口がいっぱいである状態で)

 となります。


Lesson 109

例文1〜4



that節を取ることができる形容詞の特徴は?


テキストに書いてあるように, be sure, be certain, be afraid, be proud, be aware という 「be動詞+形容詞」は that節を取ることが可能ですが,これらの形容詞には共通点があり,その共通点を覚えておくと理解の助けになります。

【共通点】
これらの形容詞は全て 「of+名詞」を後に置いて熟語を作ることができる。

 be sure of 名詞   「<名詞>を確信している」
 be certain of 名詞 「<名詞>を確信している」
 be afraid of 名詞  「<名詞>を恐れている」
 be proud of 名詞  「<名詞>を自慢に思う」
 be aware of 名詞  「<名詞>に気づいている」

of は 「…の」 という意味ではなく 「…を」「…に」 という意味で,「be+形容詞+of」 が他動詞と同じ働きをします。

このような of を用いて「…を[…に]〜している」 という熟語になる表現は 「of+名詞」 の代わりに that節を置くことができるというわけです。

下記の例のように, of の後に that節を置くことはできないので注意してください。

  be sure that節
  be sure of that節



Lesson 111

例文4


make myself understood を、make+人+過去分詞と考えると、第5文型の補語で分詞を用いる動詞(Lesson 97以降)に make がないのですが、どのレッスンを参考にすればいいでしょうか?


「make + (人の)名詞・代名詞 + 過去分詞」 は 「過去分詞」 が interested, excited, bored のような感情を表す 「形容詞」 である場合を除き,一般的な用法ではありません。但し,目的語に再帰代名詞(oneself)を用いた表現はよく用います:

 make oneself understood (自分の意志を相手に伝える)

 make oneself heard  (自分の声を相手に伝える)

 make oneself known  (自分の存在を相手に知らしめる)

 * これらの make は単に 「させる」 という意味です。

よって,上記3つを個別的に 「make + (人の)名詞・代名詞 + 過去分詞」 の表現として覚えてください。



Lesson 112

例文6


What I do is my own affair. の own を取って What I do is my affair. とすると問題ですか? 


特に問題はありません。
my affair は 「私の問題」,my own affair は 「私自身の問題」 です。
後者は own を付加して 「(他の誰でもなく) 私」 という意味を強めています。




Lesson 113


Lesson113 と114タイトルは間接疑問文なのに、「?」もないし訳も疑問文ぽくない気がするのですが、よかったら補足をお願いします。


「?」 を文末に付けるのは文全体が疑問文になっている場合です。
「間接疑問文」 は文中の一部分に置かれる 「文のパーツ」 に過ぎません。それ自体は疑問文ではないので,「?」 を文末に付けるか否かは,間接疑問文が入っている文全体が疑問文になっているか否かによって決まります。

下記の2つの文の where he is が間接疑問文です。文全体が疑問文になっているか否かに注目してみましょう:


 
I don't know where he is.
 (文全体が疑問文ではないので,疑問詞の ? は付かない)

 
Do you know where he is?  
 (文全体が疑問文なので,疑問詞の ? が付く)



Lesson 113


whatについてなのですが、世の中にはwhatを先行詞のない関係代名詞とする考え方があるようですが、Re-startのChapter11には、そのwhatの説明は出てきませんが、それはなぜですか。

意味合いとしては、間接疑問文のwhatとしても、そのような文は意味が通るようなので、Re-startでは、間接疑問文とする考え方を、推奨しているという事でしょうか。



そういうことです。 我々の考え方は what節を 「名詞節」 だと位置づけることです。「名詞節」 として一語の名詞のように働く,すなわち,主語や目的語やbe動詞の補語に置かれる,と覚えておくことが大事だと思います。それ以外の分類は不必要ですし,不要な混乱の元だと考えています。

一般に, what節は 「何」 と訳せる場合を 「間接疑問文」 と呼び,「もの,こと」 と訳せる場合は 「関係代名詞のwhat」 と呼んでいますが,Lesson 113 の解説にあるように,両者は形の上でも,(「中身」や「内容」を表すという) 意味の上でも同じです。

what を 「関係代名詞」 に分類して関係代名詞の項目で扱うことをするから,what の前に先行詞を置くという common mistake が続出するのだと思います。



Lesson 115

例文2


 分裂型の間接疑問文とそうでないものの区別の仕方ですが、述語動詞の後にthatをつけることができるかどうかというところで判断すればよいのでしょうか。今ひとつ区別の仕方がわかりません。

 因みに、「どのように彼がうそをついていたのかを知っていますか。」を英訳するとどうなるのでしょうか。この場合、how he was lying が間接疑問文になろうかと思うのですが、結局、例文5と同じになってしまうのですが・・・。



どちらのタイプの間接疑問文も that はつけられません。
テキストの解説にある通り,質問が Yes/Noで答えられない内容であれば疑問詞が文頭に出てくる 「分裂型」 になるということです。

「どのように彼がうそをついていたのかを知っていますか?」 という文は 「はい,知っています」 「いいえ,知りません」 と答えることができるので疑問詞が文中に置かれる通常の間接疑問文になります:

  Do you know how he was lying?



Lesson 115

例文4


文末の again の使い方がわかりません。


これは Please say it again. の Please say it が省略されて again だけが残ったものです。
What did you say your name was? だけでもかまいませんが,again を付けることで 「もう一度(言ってほしい)」 という意味が明確になります。 これは口語でよく用いられる again の使い方です。


Lesson 115

例文5


How do you know he was lying? の場合、「どうして彼がうそをついたってわかるんですか」となり、How が know を修飾する形というのは理解できました。では、How do you think he was lying? の場合は、「どのようにして彼がうそをついていたと思いますか?」というような分裂型の間接疑問文になりますか?

テキストでは「think, suppose, say, believe等の動詞」の場合は、間接疑問文を含む文になると記載されていますが、knowの場合はならないと理解してよろしいでしょうか。また上記の4つの動詞以外に間接疑問を含む文となる動詞は何がありますか。どうぞよろしく御願い致します。


How do you think he was lying? は Do you think how he was lying? の how が文頭に出たものと解釈されます(つまり,質問者の推察通りの意味です)。但し,この文は意味からして実際に使われることはなさそうです。

How do you know 〜? という形はとてもよく用いられますが,他の疑問詞(where, when, whoなど)を使って 「疑問詞+do you know+節?」 という形にすることは(意味的な複雑さ・曖昧さが理由で)ほとんどないため,どんな意味になるかを考える必要はないと思います。

分裂型の間接疑問文を作る動詞は 「〜だと思う」 「〜だと言う」という意味で目的語にthat節が取れる動詞(assume, tell など)がこの形になります:

What did he tell you he did? 
(← What did he tell you that he did? ← Did he tell you that he did what?)
彼は君に自分(=彼)が何をしたと言ったのですか?



Lesson 116, 117, 118


関係代名詞の主語の働きと目的語の働きをする違いがわかりません。


先行詞の後に関係代名詞で始まる 「説明文」 を作るのだという意識と,その説明文を 「前から訳して理解する」 ということが大事です。

まず,関係代名詞が主語(S)の働きをする 「説明文」 は 「S(の関係代名詞)+動詞(V)+…」 という構造になり,「すなわちその人[それ](S) はV…である」 と前から訳して理解します。下記の(A)がこれに当たります。

先行詞 主語(S) + 動詞(V)  …

関係代名詞
who
which
that


一方,関係代名詞が目的語(O)の働きをする 「説明文」 は 「O(の関係代名詞)+主語(S)+動詞(V)」という構造になり,「すなわちその人[それ](O)をSはVする」 と前から訳して理解します。下記の(B)がこれに当たります。この説明文は第3文型「S+V+O」の O が先頭に出て 「O+S+V」 という語順になったものです。

先行詞 目的語(O) 先行詞 +主語(S)+動詞(V)

関係代名詞
who(m)
which
that

但し,この説明文は実際には 「目的語(O)」 の関係代名詞が省略され,以下の形になることが多いので,省略されている関係代名詞を補って和訳(理解)します:

先行詞    +主語+動詞
 
関係代名詞が
省略されている



Lesson 116



英文中で名詞を修飾していそうなthatを見つけたとき、that以下が完全な文になっていれば「同格のthat」、不完全な文であれば「関係代名詞のthat」の認識でよろしいでしょうか?そうであればLesson116の「the person that did it」を「the person that he did it」とする事も可能なのでしょうか?
意味さえくみ取れればあまり意識する必要がないのかなあとも思いますが・・・。



名詞を修飾しているthat節のthat以下が「完全な文」になっている場合,

 (1) 同格のthatが導く文
 (2) 関係副詞のthatが導く文

のどちらかです。

that以下が「完全な文」の場合は関係代名詞のthat(主格か目的格)という可能性はありません。

the person that did it は正しい文ですが,the person that he did it は(同格のthatとも関係副詞のthatとも解釈できないので)間違いです。

関係副詞の when(時)と why(理由)はまれに that に置き換えられることがあります。また 「方法」「様態」 を表す関係副詞も that を用いることがあります。これらの関係副詞はいずれもよく省略されます。

意味さえ汲み取れればよいという考え方もありますが,英語を書くときにはそれでは困るので,正しく理解できるようにしておいた方がよいでしょう。



Lesson 116

例文3


「a society which shares the same culture and values」でand は接続詞で culture と values を接続していて、the は culture と values を修飾していて、same は culture とvalues を修飾する形容詞と解釈して間違えないですか?


そう解釈して差し支えありません。
same は the same と冠詞を付けて用いるので,the same という形容詞(句)が culture と values を修飾していると解釈するのが最もわかり良いでしょう。



Lesson 118

例文1


「〜 all the letters we receive」の recive を recived にして「〜all the letters we received」とすると間違いですか?


過去形(received)にすると意味が変わってしまいます。過去形の場合 「私達が実際に過去に受け取った」 と解釈されます。

【現在形】 We cannot publish all the letters we receive.

    私達は私達が(現在・過去・未来において)受け取った
     手紙の全てを番組で紹介することはできません。


【過去形】 We cannot publish all the letters we received.

    私達は私達が(過去のある時期に実際に)受け取った
     手紙の全てを今ここで紹介することはできません。


上記の【現在形】はこの番組の 「一般的な方針」 を述べています。他方,【過去形】は 「現実に起こった出来事」 を述べています。

このように,日本語の 「〜した」 は必ずしも過去の事実を表さないので,「〜した」 を無批判に過去形で表してはいけません。この点については ENGLISH EX の「時制」の項目で詳しく学べますから,その部分だけ設問を解いて理解を深めておくとよいでしょう。




Lesson 118

例文4



文末における引用符の表記方法は?


文末で引用符を用いる場合,一般に,アメリカ英語ではピリオドの外側に引用符を置き,イギリス英語ではピリオドの内側に引用符を置きます。

【アメリカ英語】 ... in the movie "ET."

【イギリス英語】 ... in the movie "ET".

テキストではアメリカ英語式の表記が使われています。



Lesson 119

例文4


whose 以下は words にかかる節だと思うので、whose ではおかしいような気がするのですがいかがでしょうか?


whose では "なぜおかしいと思うのか" が書かれていないのでどうお答えして良いのかわかりませんが,とりあえず,この文の理解のポイントを述べます。

「whose meanings he is not sure of」は先行詞の words を修飾する "説明文" です。

whose は所有格の "形容詞" で後ろの名詞 meanings を修飾します。そして,whose meanings (その意味) で1つの "名詞句" になります。この名詞句は be sure of(…に自信がある) とう動詞句の目的語になります。つまり,whose meanings(その意味(に)) he is not sure of (彼が(…に)自信がない) です。これを通常の語順に置き換えると,he is not sure of whose meanings です。この whose meanings が説明文の文頭に出てきたわけです。

whose は,1語で "説明文" の主語や目的語になる who, whom, which, that とは異なり,「whose+名詞」 で1語の名詞句になり,"説明文" の主語や目的語になる,という点をしっかり理解してください。




Lesson 120

例文2




I went to high school の部分は I had gone to high school と過去完了形ではだめでしょうか?


確かに ran into an old friend という過去の時点から見て,I went to high school はさらに過去にさかのぼっていますから(つまり,大過去ですから),「過去完了形」で表してもよさそうですが,過去完了形にすると 「過去の習慣」 の意味がでません。「過去の習慣」 を表す時制は過去形なので,I went to high school とします。過去完了形を使わなくても I went to high school という意味から当然 I ran into an old friend より過去のことだとわかります。



Lesson 120




「前置詞+関係代名詞」 で始まる文を理解するコツ


in which や on which のように 「前置詞+関係代名詞」 ではじまる形容詞節が苦手な人は多いと思いますが,その原因は2つあります。

(1)「前置詞+関係代名詞」 を1つの情報単位(=副詞句)として認識して訳し下げずに,日本語の語順で訳し上げてしまっている。

(2)「前置詞+関係代名詞」 の 「前置詞」 の知識が不足している。


重要なことは,「前置詞+関係代名詞」 を一つの情報単位として訳し取ってしまうことです。そして次に続く文を読む。これさえできればこのタイプの形容詞節は非常に簡単です。

そのために 「前置詞+関係代名詞」 でよく使われる主な表現とその大まかな意味を頭に入れておくのが効果的です。

【よく用いられる表現とその意味】
in which   「それの中で・中に」
on which 「それの上で・上に」「それに関して」
at which 「その地点で」
for which 「それのために」「それと引き替えに」
with which 「それと一緒に」「それを用いて」
without which 「それなしに」
by which   「それによって」
about which 「それについて」
through which 「それを通って」
under which  「それの下で」
during which 「その間に」
before which  「それの前に」
after which  「それの後に」

with whom 「その人と一緒に」
for whom  「その人のために」
about whom 「その人について」
to whom 「その人に・へ」
on whom 「その人に(依存して)」
against whom 「その人に対して」

ネイティブの頭の中には上記のような 「前置詞+関係代名詞」 のパターンと意味がインプットされているので形容詞節が苦もなく理解できるわけです。しかしこれはノンネイティブの我々にも十分可能なことです。

* 「前置詞+which」 に比べ 「前置詞+whom」 はあまり用いられません。後者の例が少ないのはそのためです。

【練習問題】
次の英文を読み下して意味を取り,次に訳し上げて和訳してください。

All war is just the killing of strangers against whom you feel no personal animosity. 

 
ヒント: killing 「殺すこと」     of ...「…を」    stranger 「見知らぬ人」         personal animosity 「個人的な恨み」

【意味の取り方=英語の思考】
 All war  is  just the killing / of strangers /
 
全ての戦争は  単に 殺すことである 見知らぬ人を

 against whom   / you feel no personal animosity.
 
その人達に対して   あなたは何の個人的な恨みももっていない

【和訳=日本語の思考】
戦争とはすべからず,個人的に何の恨みもない人達を殺すことである。
(マーク・トウェイン,アメリカの小説家のことば)


Lesson 121


「一般の英文において、文頭に置かれる 「前置詞+(代)名詞」が副詞句の働きをするのと同じこと…」 という説明がありますが、Lesson 3 やLesson 4 の副詞句の働きをする 「前置詞+(代)名詞」 は文頭ではありません。どう理解したら良いでしょうか?


「前置詞+(代)名詞」 は 「副詞句」 か 「形容詞句」 になります。 「副詞句」 になる場合は大半が (Lesson 3 や Lesson 4 の英文のように)"文末" や "動詞句の後ろ" に置かれますが,「前置詞+(代)名詞」 が "文頭" に置かれることもあります。 この場合 「前置詞+(代)名詞」 は 「副詞」 になって後ろの "文" を修飾します(=後ろの文の前置きの働きをします):

前置詞+(代)名詞 + S + V ...
副詞句


この例は中学以来,英語の教科書で幾度となく目にしているはずです。例えば次のような文です:

At night I went to the shrine with Ms. Kato.  
副詞   
On the Earth, people live in many different countries.
副詞

   
 (以上 NEW HORIZON English Course [中学1年生用] 東京書籍)


そして,上記の [前置詞+(代)名詞] の 「(代)名詞」 を "関係代名詞" に置き換えたのが Lesson 120, 121 の例文だということです:

前置詞+関係代名詞 + S + V ...
副詞句


最後に要点を再確認しておきましょう:

「前置詞+(代)名詞」 で始まる文は後ろに 「主語+動詞」 の文が続き, 「前置詞+(代)名詞」 は副詞句として,後ろの文を修飾する。
「前置詞+(代)名詞」 を 「前置詞+関係代名詞」 にしても文の構造は同じである。



Lesson 121



「名詞 of which/whom」 の他の例


この表現の例がテキストに一つしかないのでもう少し文例を見たいという方のために別の例を示します。

まず,「名詞 of whom」 の例ですが,これはテキストで一つ簡単な例が示されているので,ここでは少し長い文例を紹介します。
 
Nearly 78,000 high school students dropped out of school in the academic year ending in March 2005, 38 percent of whom quit because they were unable to adapt to school or their studies. 

 
38 percent of whom quit
      S         V

  ・ of whom が 38 percent を修飾。

  ・
whom の先行詞は students 。 

【和訳】
7万8千人近くの高校生が2005年度(←2005年3月に終わる学年)に学校を中退した。このうち38パーセントは学校もしくは学業に適応できないという理由から中退した。 (Daily Yomiuri の記事を引用)


次に 「名詞 of which」 の例を2つ紹介します。

The rotational speed of the Earth changes slightly for several reasons, some of which are not fully understood.

  
some of which are not fully ...
   S         V


  ・ of which は some を修飾。

【和訳】
地球の回転速度はいくつかの理由から若干変化するが,それらの理由のいくつかは(まだ)完全にはわかっていない。


The ratio of students who "never or hardly ever study" is 14.3% and 17.1% for lower secondary school 1st year and 2nd year, respectively, both of which are higher than other years and grades.

 
both of which are higher ...
  S        V


 ・ both of which は 「説明文」 の主語で are が動詞
 ・ hardly ever 「めったに…しない」(= seldom, rarely)
 ・ A and B, respectively 「それぞれ A と B で」

 

【和訳】
「全くもしくはほとんど勉強しない」という生徒の割合は,中学校の1年と2年で,それぞれ14.3%,17.1%であり,これらのどちらも他の(=小学校および中学校の)学年(の割合)を上回っている。(JAPANESE GOVERNMENT POLICIES IN EDUCATION,SCIENCE AND CULTURE 1993)



Lesson 122

例文5


When is the last time that we met? ではダメなんでしょうか?


過去のことを話題にしているので was という過去形にするのが自然な英語です。

「昨日は木曜日です」 を Yesterday is Thursday. ではなく Yesterday was Thursday. と過去形にするのと同じです。




Lesson 122

例文5




When was the last time that we met? はWhen was the time that we last met? としてもほぼ同じ意味になりますか?
あと、この文の関係副詞のthatはwhenでも問題ないでしょうか?疑問詞がWhenであるため関係副詞をthatにした方がいいんでしょうか?


When was the time that we last met? も文法的には可能で,同じ意味になりますが,文の最初を漠然と the time とするよりも the last time と具体的にした方が,聞き手が質問のポイントを早く把握できるので,より良い文です。

When was the last time when we met? は非常にぎこちない,まず言われることのない文です。when が2つ続くこともぎこちなさの原因ですが,仮にそうでなくても,「序数(first, second, last, etc.)+time」 が先行詞になる場合は,that を用いるか,より一般的には関係副詞を省略するからです (例:Lesson 124の例文2)。




Lesson 122

例文5



When was the last time の文型は? また,ここでのbe動詞の意味は 「存在する」 「ある」 ということ?


When is your birthday? (あなたの誕生日はいつですか?) などもこれと同じ種類の文ですが,When を副詞と考えると,be動詞は 「存在する」 「ある」 という意味になり,文型は第1文型(S+V+副詞)ということになります。

【第1文型(S+V+副詞)】
When was the last time?
副詞 動詞 主語
いつの時点に  ありましたか  一番最近の時は

When is your birthday?
副詞 動詞 主語
いつの時点に  ありますか  あなたの誕生日は

一方,When を 「代名詞」 と考えることもできます。その場合,be動詞は 「イコール」 「…である」 という意味になり,文型は第2文型(S+V+C)ということになります:

【第2文型(S+V+C)】
When was the last time?
代名詞 動詞 主語
いつ  でしたか  一番最近の時は

When is your birthday?
代名詞 動詞 主語
いつ  ですか  あなたの誕生日は

どちらに解釈してもよいのではないでしょうか。乱暴な言い方をすれば,文型は無視して,「<名詞>はいつですか[でしたか]?」 は 「When is [was] 名詞?」 で表すと覚えればよいと思います。

文法を学習するというのは文法にこだわるということですから,当然,このような問題にも注意を払うことになりますが,ことばを使っている当の本人達はそれほど論理的,厳密にことばを運用しているわけではなく, 適当に使っている部分が多々ありますので,それを学ぶ側の人間もその適当さに付き合う柔軟性が必要だと思います。



Lesson 122

例文5


他に Lesson 21の例文1,4,5 や Lesspn 28の例文2 で見られる「Wh- + is/was +(代)名詞 ?」の文について質問があります。

「Wh- + is/was +(代)名詞 ?」という文を聞いたとき、あるいは読んだとき、Wh-か(代)名詞 のどちらを主語と考えればよいのでしょうか?

Lesson 21 の Who is it? は、itが主語と思わないと変な感じがしますが、Lesson 28 の What is your hobby?は、What と your hobby どちらを主語と解釈してもおかしくない感じがしました。Lesson 122 の When was the last time that we met? は、本書に書かれている読み下し訳が「いつが最後の時だったか・〜」となっており、When が主語であると解釈されているように感じられます。

文脈によってどちらが主語になるかが変わってくるのでしょうか? 例えば、集合写真を見ながら Who is your father? と言ったならば、写真の中の誰が your father であるのか訊くのだから、Who が主語で、your father ってどういう人か知りたいつもりで Who is your father? と訊いたならば、your father が主語になるのだろうかと思いました。

私は、「Wh- + is/was +(代)名詞 ?」の形の文の解釈の仕方が自分の中で固まらなくて歯がゆい思いをしています。

しかし、それ以外の、is/was の部分が are/were になった場合は、wh- は通常、3人称単数扱いをすることから、wh-は主語に成り得ないし、助動詞を用いた場合は、例えば、 What can be the matter? (いったい、どうしたんだろう)で、What が主語になるというように、What と the matter のどちらが主語になるのか判断できるので問題ありません(もし、the matter が主語になるというのなら、What can the matter be? になっていなくてはならない)。




◎「Wh- + is/was +(代)名詞 ?」の「Wh-」 が副詞(when, where, why, how)の場合

「(代)名詞」が主語になります。

Lesson 122 の When で始まる文の和訳は文型を確認するという観点に立つとやや不正確でした。When は副詞で主語になれないので,time が主語です:

When was the last time ...
 副詞 動詞 主語
 「いつであったか・最後の時は」

但し,以下のように When を主語として扱うくだけた言い方もあります:

 When is good for you? 
 「いつが君にとって都合良い?」
 * good は形容詞なので主語でないのは明白


◎「Wh- + is/was +(代)名詞 ?」の 「wh-」 が代名詞の場合

すなわち why- が what, which, who で 「What[Which, Who] + is/was +(代)名詞 ?」 の場合は "原則" として 「(代)名詞」 が主語ですが,ご指摘のように Who is your father?を 「(この中の)どの人があなたのお父さんですか?」という場合は who が主語になります。

注意を要するのは What is the matter? のようなケースです。この文は原則に当てはめると the matter が主語ですが,the matter が wrong と同じ意味なので(すなわち,What is wrong? と言い換えが可能なので) What が主語,the matter は補語になります。よって,この文に can を加えた What can be the matter? も What が主語で the matter は補語です。このようなトリッキーな例はさほど多くはないと思います。




Lesson 123

例文1と2


 
この説明は例文1と2の意味合いの違いに引っかかった(疑問を感じた)人だけ読んでください。特に疑問を感じなかった人は,気にとめずに先に進んでください。


 例文1. reasons why I quit drinking 
      
(私が飲酒をやめた理由)

 例文2. reason that I'm not using it 
      
(私がそれを使っていない理由)

例文1の 「説明文」(why I quit drinking)と,例文2の「説明文」(that I'm not using it)は意味合いが異なります。例文1の why は関係副詞ですが,例文2の that は同格の接続詞(Lesson 110)です。

よって,本来,例文2をこの関係副詞のレッスンで取り上げるべきではありません。但し,同格を学習するレッスンで取り上げるのも混乱の元となるので,テキスト作成者の選択肢としては,この関係副詞のレッスンで取り上げて厳密な部分に触れないでおくか,もしくはこのテキストでは全く取り上げないかのどちらかになり,作成者は前者を選択したと理解してください。

いずれにせよ,実用的な観点から知識を整理すると次のようになります。

「reason (that) +完全文」となる場合の解釈は2通りある:

1.「理由,すなわちその理由で〜だが」 と解釈する。 that は関係副詞。

2.「理由,すなわちその理由とは〜ということだが」と解釈する。 that は同格の接続詞 (Lesson 110)。



この形 (reason (that)+完全文) はたいてい上記1の意味で用いますが,時として (テキストの例文2のように) 2の意味でも用います。

1の that は関係副詞なので why に置き換えることができます。

2の that は関係副詞ではないので why では置き換えられないのが理屈ですが,ネイティブでも why で置き換えてしまう混同が見られます。

よって,例文2の reason that I'm not using it の解釈は,

1.「理由,すなわちその理由で私はそれを使っていないのだが」→「私がそれを使っていない理由」

2.「理由,すなわちその理由とは私がそれを使っていないということだ」→「私がそれを使っていないという理由」

の2通りが可能であり,テキストでは2の意味ということになります。


Lesson 123

例文5、6、7


以下のように書き換える事は可能でしょうか?

例文5:There are many ways which [that] computers can save us time in.

例文6:August 15th is the day which [that] World War U ended on.

例文7:St.Andrews is the town which [that] golf was invented in.



どの文も不自然に聞こえます。

一般に,関係代名詞節の最後に前置詞(in, on, in)を残すのは,take care of や be interested in, be worried about のように,前置詞が動詞句(=熟語)の一部になっている場合です。

特に,前置詞を使わなくても関係副詞で言えるような上掲の文は,「関係代名詞 ... 前置詞」 という形にはせず,関係副詞(when, where, that) を使うか,関係副詞を省略します。




Lesson 124

例文2


 
Do you realize this is the third time you have failed?という文の「this is the third time」という部分は Lesson108で勉強したthat節なのでしょうか?
だとしたらこの文は Do you realize (that) this is... と thatが省略されていると考えていいのでしょうか。


その通りです。
他動詞の目的語に置かれる that節の that は会話ではたいてい省略されます。




Lesson 124

例文3



I called はいつの時点のことですか?


The reason I called was to see if you had any plans for tomorrow.
(明日、何か予定があるのかなと思って電話したんだけど)

この英文は次の2つの状況で用いることができます。

(1)電話で話している相手に,自分が電話をした理由を説明している。 I called は寸前[数秒前]の過去の行為。

(2)一度電話をしたが相手が不在で,その相手から折り返しの電話がかかってきた。そこで,さっき電話したのはこういう理由だったのだと説明している。 I called は数分[数十分・数時間]前の過去の行為。

要するに,The reason I called was ... という表現は上記2つの状況で用いることができるわけです。

ちなみに,was の補語には次の3つの形が可能です:

(a) The reason I called was to V
  
(電話をした理由はVすることです)
(b) The reason I called was that 〜.
  
(電話をした理由は〜だということです)
(c) The reason I called was because 〜.
  
(電話をした理由は〜だからです)

(注) I called という過去形に引きずられて述語動詞は was になります (時制の一致)。


Lesson 124

例文3




...to see if you had any plans for tomorrow.
とありますが、ここの「had」も、時制の一致で、「had」でなければならないのでしょうか?
if構文ですし、「for tomorrow.」を考慮すると、「have」か「will have」のように思えてなりません。


had が一番自然ですが,have でもかまいません。
The reason I called was to see ... の was が過去形なので,この過去形を引きずって had とするのが自然な流れなのです。これを時制の一致と呼んでいます。この had は時制の一致の結果生じた形式的な過去形で,意味は現在なので,後に置かれた for tomorrow と矛盾しません。

「will have」 は間違いです。「明日予定がある」 は 「現時点(=現在)で予定を持っている」 なので現在形で you have plans for tomorrow とするのであって,you will have plans for tomorrow? とはしないからです。

時制の一致と例外に関しては ENGLISH EX のP322〜P325をよくお読みになれば正確な知識が得られます。




Lesson 124

NOTE



This is when/where/why/how ... などの表現は関係副詞の先行詞が省略されたと考えて問題ないですか?


This/That is when/where/why/how ... という表現は多くの文法参考書で「関係副詞の先行詞が省略されたもの」と説明されていますが,本書では解説に書かれているように,when, where, why, how は「疑問詞」で,when/where/why/how ... は「間接疑問文」という解釈をしています(つまり,先行詞が省略されて関係副詞節が残ったのではないという解釈)。

おそらく本書の解釈が 「素直」 でネイティブの英語感覚に近いと思います。




Lesson 125

例文3


The earth, which moves around the sun, is called a planet.
という文で planet の前に a はないとだめなのでしょうか?


a は必要です。

A is called B.(AはBと呼ばれる)は A is B.(AはBである)と置き換えて B (名詞)の形を決めます。

The earth is planet. ではなく The earth is a planet. が正しい形なので The earth is called a planet. になります。




Lesson 125

例文5



どうして関係代名詞が who ではなく which なのですか?


I hate lazy people, which is why I hate myself at times.

ここでの which は,I hate lazy people という 「文全体」 を指しているのであって people という 「人」 を指しているのではありません。

「私は怠け者が嫌いである」 という内容を which が受けて 「それが(which),私が自分のことが嫌になる理由だ」 と続けているのです。

このことはテキストできちんと解説されています。落ち着いてテキストの説明を読んでください。



Lesson 126

例文2



以下のように考えてよろしいのでしょうか。
'What are you planning to do after you retire?' は、今の時点(たずねている時点)で何を考えているのかを聞いており、'What do you plan to do after you retire?' は、常日頃、何を考えているのかを聞いている。


いいえ,plan to という表現については,単純な現在形も現在進行形と同じ意味になります。この場合,単純な現在形の方が現在進行形より堅い言い方です。

これは,「単純な現在形=常日頃の[習慣的な]こと」 「現在進行形=現時点の(一時的な)こと」 というルールが当てはまらない例外です。

Do you plan to ...?
I plan to ...
より堅い言い方。書き言葉的
Are you planning to ...?
I'm planning to ...
ややくだけた言い方。会話的


同じことが look forward to ... についても言えます。

I look forward to ... より堅い言い方
I'm looking forward to ... ややくだけた言い方




Lesson 127

例文2


接続詞をWhenにした場合も、「ついでに」という日本語の意味合いは出てくるのですか? それとも「ついでに」というのは、While 特有のものなのでしょうか。


「ついでに」 という日本語は 「あなたがそこにいる "間" に」 という意味です。 「間」 「期間内」 という意味は while にあって,when にはありません。



Lesson 127

例文3


As time passed, our relationship got worse. を
As time has passed, out relationship got worse. 
と現在完了形にしたら駄目でしょうか。


現在完了形にはできません。

この 「as+文」は 「〜すると同時に,〜するにつれて」 という意味の副詞節です。これは主節と " 同時(並行)" の出来事を表します。よって,主節が過去形なら副詞節も過去形にします。



Lesson 127

例文5


Lesson 100 の例文1に「A couple of days ago,I hurt my knees playing tennis.」とあり、この文章は分かりやすい表現だと思います。
127 の例文5は、「I twisted my ankle playing basketball.」と、「while」をはずしても同じ意味合いだと思うのですが、「while」を使用すると何かニュアンスが変わりますか?


 A. I twisted my ankle while playing basketball. (接続詞+...ing)
 B. I twisted my ankle playing basketball. (分詞構文)


A と B はどちらも同じ意味です。 A の方が「時」の意味をより丁寧に表現しているというだけです。
日本語でこの違いがわかるように訳すと次のようになります:

 A. 私はバスケットボールをしている最中に足首をひねった。
 B. 私はバスケットボールをしていて足首をひねった。

日常のくだけた会話では B の方がよく用いられます。


Lesson 127

例文6





この例文の behind の品詞は前置詞ですか? それとも副詞ですか?


behind の品詞は 「副詞」 です。
前置詞なら behind の後ろにさらに名詞が置かれます。次のようにです:


  from behind the curtain
   カーテンの背後から

巻末の付録(R4)に 「前置詞+副詞」 の主な例が掲載されていますので,参考にしてください。



Lesson 127

例文6




You push it from behind, and I'll pull it.
(君は後ろから押すんだ。僕は引っ張るから。)

この英文を「君は後ろから押し、僕は引っ張る」と命令文ではないように訳すのは間違いでしょうか?


その意味に解釈することはできません。
You pushi it from behind は命令文に You を置いて「あなたが」という意味を強調したものです。
仮に命令文ではなく一般的な文であると解釈すれば,「あなたは(いつも)それを後から押す(人だ)」 という習慣的な事実を述べていることになり,後半の and I'll pull it(そうすれば(その未来の時点で)私はそれを押します)と意味が合わなくなります。




Lesson 129


「時や条件を表す副詞節では、未来の内容であっても現在形で表す」という部分ですが、子供への説明がうまくできません。もう少しくわしく解説していただけないでしょうか?

それから You'll get fired unless you get your work done.という文ですが、この文が過去の間接話法の中に入ると、例えば He said that I would get fired unless I got my work done.
としてよろしいのでしょうか?


「時や条件を表す副詞節では、未来の内容であっても現在形で表す」 という点について

副詞節というのは主節の "脇役" です。主節は "主役"ですから伝えたい内容をしっかりと表現しますが,副詞節は "脇役" なので目立たぬよう情報を簡素に表現しようとします。ですから,副詞節では未来のことだと言わなくても常識的にそれがわかる場合には will を使って未来であることをわざわざ示さず "簡素" に表現する(つまり簡素な時制である現在形を用いる)ことになります。そして,これが当てはまるのが 「時」 と 「条件」 の副詞節だということです。

例えば,「彼が戻ってきたらこれを渡してください」 の下線部(副詞節) は will をつけて未来であることを示さなくても,主節の 「これを渡してください」 が未来の行為であることから,同様に未来のことであるのが自明です。ですから when he comes back / if he comes back という簡素な形で十分だということです。


間接話法にする場合について

  He said that I would get fired unless I got my work done.

で間違いありません。この副詞節中の got は 「…した」 という過去の事実ではなく 「…する」 という仮定条件を表しています。


Lesson 129

例文4


You have nothing to worry about... を There is nothing to worry about... にするとニュアンスは変わってしまいますか?



この文は you が「準備をしておけば」,you の「心配事はない」ということで,you のことを述べています。 ですから,副詞節と主節の主語は同じにします。

仮に主節の主語を there に変えて There is nothing to worry about as long as you're prepared. にすると,「心配事がない」 のは you のことなのか,それとも他の人のことなのかがやや曖昧になります。そのような曖昧な文を作る必要はありません。


Lesson 131

例文1




副詞節(as you are told) は過去形 (as you were told) でも良いと思うのですが駄目ですか?


過去形にすることはできますが,意味は異なります。

 1.Don't complain and do as you are told.
   文句を言わずに,言われるようにしなさい。
 

 2.Don't complain and do as you were told.
    文句を言わず,今言われたようにしなさい。


1は,as you are told が現在形なので,「言われる」 がいつの時点にも当てはまります。つまり,「いつでも(私・私達の)指示通りに行動しなさい」 という意味です。

2は,as you were told が過去形なので,「言われた」 は過去の特定の出来事を指します。つまり 「今さっき(私・私達に)指示されたようにしなさい」 という意味です。

1は,「私の言うことはとにかく文句をいわずにやりなさい」 という感じで話し手と聞き手間の上下関係を示唆していますが,2は,「今私が言ったことを早くやりなさい」 という単なる命令です。

「言われた」 という和訳から,過去形ではないか? と判断するのではなく,現在形と過去形の働きの違いをしっかり理解しましょう。


Lesson 131

例文2




oppose the building of this highway の building の前の the の必要性がわかりません。
また、building を to build としてもいいのでしょうか?



質問に直接的に答えると混乱をきたすので,整理して説明しましょう。

まず,この例文の building は 「建設」 という意味の名詞です。
よって 「…の建設」 という意味を作る場合は building of ... としますが,Lesson 5 例文2 の Q&A に書かれている理由から the building of ... とします。

また,次の2つの方法で build this highway (このハイウェーを建設する) という動詞句を 「このハイウェーを建設すること」 という名詞句に変換することが可能です:

 1. 動名詞にする:   building this highway
 2. to不定詞にする:  to build this highway

 
 * この場合,this の前には of は不要です。

この 1 と 2 の名詞句を oppose の目的語に置くと,「私はこのハイウェーを建設することに反対する」 という意味の英語ができそうです:

 1. I oppose building this highway
 2. I oppose to build this highway
   
(私はこのハイウェーを建設することに反対です)

但し,これらの文では building/to build this highway (このハイウェーを建設する) の行い手が主語である I になってしまいます。つまり 「私は
自分がこのハイウェーを建設することに反対です」 という意味になるので不都合です。他方,テキストの例文 I oppose the building of this highway は,単に 「このハイウェーの建設には反対だ」 と言っているだけで,誰が建設するのかは述べられていませんので問題は生じません。

また,英和辞典を見ると 「oppose の目的語に to不定詞は取れない」 ということがわかります。よって,2 は文法的にも間違いということになります。




Lesson 131

例文3


この副詞節はもっぱら動詞の後におかれた動詞を修飾するとありますが、liveの前の動詞とはどういう意味でしょうか?


解説は 「動詞の後に置かれた動詞を修飾」 ではなく 「動詞の後に置かれ動詞を修飾」と書いてあります。
例文3のケースでは the way we want to という副詞節は 「動詞(live)の後に置かれ,動詞(live)を修飾」 しています。




Lesson131

例文4




I don't even know where to begin. の "where to begin." がよく分かりません。


どこから始める」や 「いついつから始まる」 は英語では 「どこで始める」 「いついつに始まる」 と考えます。

よって, where to begin とし,where to begin from とはしません。この場合の where は 「どこで」 という意味です。

同様に,「学校は4月から始まる」 は 「学校は4月に始まる」 と考え, School begins in April. とします。(School begins from April. としません)



Lesson 132

例文4




Dictionaryで「pretty」は「かなり、相当」とあるのに、例文4で「It was pretty good」 の訳が「なかなかよかった」となっているのは、後ろに否定的な意味の副詞節が続いているからですか?


「かなり」「なかなか」「けっこう」 はいずれも英語では pretty がカバーする意味の範囲です。
「なかなか」 という日本語には 「予期していた以上」 という含みがあるので (pretty にはこの含みはありません),その点が気になるようでしたら 和訳を 「かなり」 にしてもかまいません。




Lesson 133

例文1


it has to be done について


「それをやらなければならない」 を 「やらなければならない」 という日本語につられて it has to do としないように注意しましょう。また,it has to done と,be を抜かしてしまう間違いもありそうです。

「それをやらなければならない」 は,主語を we にするならば we have to do it になります。この it を文頭に出して受動態にすると it has to be done になります。

to の後ろや助動詞(will, can, must, should など)の後ろを受動態にする場合は,それぞれ「to be 過去分詞」 「will [can, must, should] be 過去分詞」 になり,必ず be が必要になる点に注意してください(この点については Lesson 67 の説明をよく読んできちんと身につけておいてください)




Lesson 133

例文3


この副詞節は will を用いることはできませんか。また、主節の部分ですが、'it will have to be done sometime' と、これも will はいらないのでしょうか。


副詞節の whether節では時や条件の副詞節と同様,未来の行為を現在形で表します。ですから will は不要です。will を付けると 「意志」 の意味が強調され,「私達がそれを今する"つもり"であれ,後でやる"つもり"であれ」 と言っているように聞こえます。

主節は it will have to be done sometime でもかまいません。can, must, have to, need to などは will や be going to なしで将来の行為を表現することができます。

一般に have/has to と will have to の間に違いはありませんが,前者の方がくだけた言い方です。また,will have to の方が will がある分,未来が強調されます:

 it has to be done sometime    (それはいつかしなければならない)

 it will have to be done sometime (それはいつかしなければならないことになる)



Lesson 134

例文2


時、条件の場合は未来事項であっても現在形であらわしますが、この場所の副詞節(where)の場合は時・条件に当てはまらないため時制は未来形を用いてもよいということでしょうか。


その通りです。「場所」の副詞節は(「時」や「条件」の副詞節とは違い)未来のことを現在形にしません。

「時」や「条件」の副詞節において未来のことを現在形にするのは,主節との関係から(わざわざ will を使わなくても) それが未来の行為や出来事だとわかるからです。

しかし,「場所」の副詞節では will を使わなければ未来のことだとわかりません。現在形は(現在の)習慣や状態,永続的な状況を表すと解釈されます。次の2つの文を比較してください:

(a)  I've hidden it  where no one will find it.
   (今後)誰も見つけることのない場所に,それを隠しておいた。

(b) I've hidden it  where no one finds it.
   いつも[常に]誰も見つけない場所に,それを隠しておいた。


(a)(テキストの例文)の副詞節は未来の状況を,(b)の副詞節はいつものこと(つまり習慣)を表します。



Lesson 134

例文5


Is he against it? に対して No, he's for it, as far as I know と答えていますが、返答の内容が肯定であるときは、yesで答えるのにここでは No で答えているのはなぜですか?


No, he is for it. の No には No, he isn't (against it) という意味が含まれています。

つまりこのダイアローグは,

"Is he against it?" 
 「彼はそれに反対ですか?」 

"No (he isn't against it) he's for it."
 「いいえ(反対ではありません),彼はそれに賛成です」

ということです。




Lesson 135

(1)


"I will be 30 in October."

Lesson 28 の例文4,5に倣い, "I am 30 in October." とすることもできますか?


確定的な未来の予定は 「動作動詞」(〜する,〜になる)を用いるのが原則です。 よって,「状態動詞」(〜である,〜している)である be動詞を用いた I am 30 in October. は避けるべきです。

「状態動詞」(〜である,〜している)を用いて未来を表す場合は will や be going to などの未来を表す助動詞(相当表現)を付けます。

「(年齢が)〜になる」 という意味でよく用いる 「動作動詞」 は turn なので,I turn 30 in October. とすることはできます(もちろん I will turn 30 in October. も可能)。




Lesson 135

(4)


× それは本当のことだったかもしれない。

を英訳すると It might have been true. でしょうか?(Lesson 151.152を参考にしました。)


その通りです。 It may have been true. でもかまいません。 会話では It might have been true. の方が (くだけた表現なので) よく用いられます。




Lesson 136

例文3


「…になります」 の 「I will be ...」 は 「I will become ...」 でもいいでしょうか?


「(将来)…になる」 は,I will be ... でも I will become ... もどちらでもかまいませんが,I will be ... の方がよく用いられます。

これは,I will be ... より I will become ... の方がフォーマルで堅い表現であるため,I will become ... が使われる状況が比較的限られるからです。

一般的には I will be ... を用い,フォーマルな表現が適している状況で I will become ... を用いるようにすればよいでしょう。



Lesson 136

例文3


I will be twenty years old on my next birthday.

Lesson 4 の説明からすると next という形容詞があるために前置詞 on は必要ないと思うのですが?


Lesson 4 で説明しているのは, next, last, this などの語が時を表す副詞句の 「先頭」 になる場合という意味です。

my next birthday は next が先頭ではないので on が必要です。

ちなみに, my next birthday はくだけた言い方では my を省略することがあります。その場合は next が先頭に来るので on は要りません:


  I'll be 20 next birthday.
 (今度の誕生日で二十歳になります)



Lesson 139


[「Can I …?」「Can you …?」という疑問文はたいてい「許可」の意味になります] とあり、またLesson150の冒頭には、[will と can は二人称主語(you)の疑問文で用いると「依頼」を表すことができます]とありますが、「Can you …?」という表現は「許可」と「依頼」どちらを表すのですか?


Can you ...? は 「…してくれますか?」という「依頼」を表します。「許可」 というのは語弊がありますので Lesson 139 の最終行の説明を以下のようにするべきでしたね:

 「Can I ...?」 はたいてい 「許可」 を,「Can you ...?」 はしばしば 「依頼」 を表します。

付け加えると,Can you ...?(「…してくれますか?」)は Will you ...? のような 「一方的な(=命令文に近い)依頼」 ではなく,相手に 「できるか?」 と尋ねる形をとった 「遠回しな(=丁寧な)依頼」 です。よって,Can you ...? の方が丁重な言い方になります。




Lesson 139

例文6


Reference17の基本原則に照らしても、副詞のone dayの置かれている位置が納得できません。come の前においてはいけませんか?


come の前には置けません。
one day(ある日,いつか) は someday(いつか),today, tomorrow, yesterday と同じく「時」の副詞です。
時の副詞は文末か文頭で用います。(always,sometimes,never のような回数を表す副詞ではないので一般動詞の前には置けません)

この文の one day は以下のように「文末」に置かれたものと考えることができます。

 Can I come one day?

これに目的を表す副詞句の to observe your class が付け足されて,

 Can I come one day to observe your class?

となったわけです。 one day を文末に置いて,

 Can I come to observe your class one day?

としてもかまいませんが, come の後に置いて Can I come one day (いつかそちらに伺ってもかまいませんか?)という「主旨」を明確にしたわけです。



Lesson 140

例文6



It's almost midnight.
和訳から考えると almost は midnight を修飾している様に思えますが、Lesson2の解説では副詞は名詞を修飾できないと説明してあります。almostは何を修飾しているのでしょうか?


以下は almost が副詞として使われているわかりやすい例です。

 almost correct (形容詞の correct を修飾)
 almost completely (副詞の completely を修飾)
 almost a year (冠詞(=形容詞の仲間)の a を修飾)
 almost everyone (形容詞の every を修飾)
 almost nothing (形容詞の no を修飾)
 almost hit him (動詞の hit (him) を修飾)

他方,後ろに 「時刻の名詞」 を置く場合は品詞が曖昧です:

 almost five o'clock = just before five o'clock
 almost noon = just before noon
 almost midnight = just before midnight

この場合の almost は後ろの名詞を修飾している形容詞に思えますが,形容詞であるなら 「ほとんど」 ではなく 「ほとんど」 という意味であるべきで,厳密には形容詞とは言えません。形容詞でないとすれば (文全体を修飾する)副詞ということになり,辞書には副詞と表記されています。

しかし,この almost は (just) before という前置詞(句)に置き換えることができることから,前置詞と考えるのが妥当なのかもしれません。

このようにして文法はしばしば行き詰まります。文法でうまく説明できないことは覚えてしまうという割り切りが必要になります。

almost に関しては次のように覚えておくのがよいと思います:

・almost は 「ほとんど〜」 という意味である。
・基本的には副詞として後ろの形容詞,副詞,動詞を修飾する。
・例外的に,後ろに 「時刻の名詞」 を置くことができる。




Lesson 140

例文6



Who can it be at this hour? の主語は何?


この文の主語は it です。who は主語ではなく be動詞の補語です。

この文は,Lesson 21 で学習した Who is it? と同じ第2文型で,Who is it? に can を入れたものです。

Who を 「主語」 にして 「Who can be at this hour?」 という文を作ることは文法的には可能ですが「誰がこんな時間に存在する(be)ことが可能なのか」(「存在する」 は 「生きている」 と解釈される)という不自然な文になります。




Lesson 140

例文6


「Who can it be」 が解説及びQ&Aを読んでも理解できません。
初歩的な質問で恐縮ですが、何故、「Who can be it」 ではなく「Who can it be」 になるのでしょうかご教授願います。


テキストの付録R28の (4) をご覧ください。

文頭の Who は be の補語です。(疑問詞の Who は代名詞なので,文の主語,be動詞の補語,動詞の目的語のいずれかになります)




Lesson 141

例文4



I may not be able to return calls until after business hours. 
という文の「calls」がなぜ複数形なのでしょうか?
何度も電話をするのならばわかるのですが、折り返しの電話を1回するだけならば単数形でもいいような気がするのですが。



複数形 (calls) を用いているのは,営業時間後に 「複数」 の人から電話がかかってくる可能性を念頭に置いて,それらの電話calls) には return ができないかもしれない,と言いたいからです。 「営業時間後は "(皆様がおかけになる) お電話(calls)" には折り返しの電話ができません」 ということです。

もし誰か一人の相手に対して言うのなら I may not be able to return your call ... と単数形にします。




Lesson 142



must の意味のとらえ方(=覚え方)


must には 「…しなければならない(=義務・必要)」 と 「…にちがいない(=推量)」 という2つの意味があります。

この2つの意味は一見無関係に見えますが,根底には 「話者による決めつけ」 が感じられます。つまり 「絶対…でなきゃならん」 とか 「きっと…だ(そうに決まっている)」 という決めつけを話し手がしているわけです。

この 「決めつけ」 の感覚でテキストの2つ例文を見てみると must のもつ意味合いがよくわかると思います:

【例文1】

 
You must learn to remain calm.
 君は感情を抑えることを身につけなきゃならん。絶対に


【例文6】

 
That must be Steve over there.
 
あれはスティーブだ。きっと

ちなみに,テキストの DICTIONARY の have to V の項目では補足的に must と have to のニュアンスの違いが説明されていますが,must が 「話し手の個人的な意見を表す」 という説明は,上記で述べた 「話者による決めつけ」 という観点から考えてみればわかると思います。2つの文で比較をしてみましょう:

 
You must learn to remain calm.  
 
君は感情を抑えることを身につけなきゃならん。絶対に。
  【話し手の決めつけ → 話し手の個人的な意見】

 
You have to learn to remain calm. 
 
君が置かれている状況からすれば,君は感情を抑えることを身につける必要がある。
 
【客観的状況から見た必要性】

但し,この 「個人的な意見」 と 「客観的状況から見た必要性」 との区別は正式な英文を書くときの目安であって,ネイティブが全てこの基準にしたがって英語を使っているわけではありません。一般に口語英語では,must よりも have to や(have to のくだけた言い方である) 've got to がよく用いられます。



Lesson 142

例文4


No, you don't have to. を No, you don't. にしてもよいでしょうか?


可能です。
Do I ...? と聞いているので Yes, I do. / No, I don't. で答えることができます。




Lesson 143

例文3


"You should take an umbrella with you."という文ですが、"with you"が「ある場合」と「ない場合」で、意味合いが違ってきますでしょうか?


意味合いに違いはありません。「…を持って行く」 は 「take ... with 人」 でも 「take ...」 でもどちらでもかまいません。
ただ,take には 「…を持って行く」 意外にも色々な意味があるので,「…を持って行く」と言う意味で用いる場合は 「take ... with 人」 とした方が無難です。



Lesson 143

例文5


欄外の説明にもあるように should は、「〜してしかるべき」という意味が当てはまるということですが、この should we にも、shall we と同様に相手の意志を尋ねるという意味合いが含まれているのですか。(この should we を shall we に置き換えても意味が変わらないということであれば。)


When should we meet next? も (When shall we meet next? と同様) 話し相手の相手の意志[希望]を尋ねる表現です。

should we と shall we はほぼ同義ですが,should we は should の 「すべき」「〜した方がよい」 という意味が反映されて 「相手の希望を尋ねながら同時にアドバイスを求める」 という意味合いになります。このことは should I にも当てはまります。

Shall we 〜 ?
「私達〜するというのはどうですか?」
Should we 〜 ?
「私達〜するというのはどうですか? (そうした方がいいですか?)」
Shall I 〜 ? 
「私〜しましょうか?」
Should I 〜? 
「私〜しましょうか? (そうした方がいいですか?)」



Lesson 143

例文5



When should we meet next? は When shall we meet next? でもいいの?


どちらも意味的には同じです。

Shall I ...? は 「(私)…しましょうか?」 という意味です。
Shall we ...? は 「(私達)…しましょうか?」 という意味です。

shall という助動詞はフォーマルなことばなので,これらの表現はどちらも改まったフォーマルな言い方になります。通常の会話では例文5のように should を用います。

フォーマル 通常の会話
(私)…しましょうか? Shall I ... ? Should I ...?
(私達)…しましょうか? Shall we ...? Should we ...?

また Shall I ...? を Do you want me to ...? としても同じくインフォーマルな言い方になります。例えば 「窓を開けようか?」 なら Do you want me to open the door? と言うことができます。この表現は日本語に直訳すると 「あなたは私に…してほしいですか?」 となりますが,日本語訳のような恩着せがましいニュアンスはなく気軽に使える表現です。



Lesson 144





「Hadn't S better V」の説明に『「Vしたほうがよくないですか?」という否定形にするのが一般的』とありますが、手元の辞書では「Vしないほうがよくないですか?」の訳がついた例文がありました。

had better の否定の疑問形は、Vをするのか、しないのか、どちらを勧めているととればいいのでしょうか。



テキストに書いてある通り 「Vしたほうがよくないですか?」 という意味に解釈されます。

  Hadn't S better 〜 ?
  = Don't you think S had better 〜 ?


「Vしないほうがよいのですか?」 という意味にする場合は not を better の後に付けます:

  Had S better not 〜 ?



Lesson 146

例文1


could は現在・未来の状況を想像すると書いていますが、

I'm so hungry I could eat a horse! ... のような想像を伴う文章で、could の代わりに can を使うのは文章として不自然なのでしょうか。


この文で could の代わりに can を使うことはできません。
「馬を(丸ごと)食べることができる」 は 「想像上で可能」 です。 can を使うと 「現実に可能」 になります。

 (a)  I'm so hungry I could eat a horse!

  意味: 馬を丸ごと食べられるぐらい腹ぺこだ。
       もちろん現実には馬を丸ごと食べたりはしないが。

 (b)  I'm so hungry I can eat a horse. 

  意味: お腹が減っているから実際に馬を丸ごと食べることができる。


(a) は人間のことば,(b) は野生のライオンのことばと考えればわかりやすいと思います。



Lesson 147

例文2



主語 you は I や we ではダメなのですか?


ここでの you は 「あなた(たち)」 という意味ではなく,世間一般の 「人,人々」(one, people (in general) ) という意味です。この you の意味については Lesson 158 の DICTIONARY (you の項目) と付録の R9 を参考にしてください。

主語を3通りにして意味の違いを見てみましょう:

(a) 主語が I の場合
In those days I could buy a flat in central London for 10,000 pounds.

 
当時,私はロンドンの中心にあるマンションを1万ポンドで買うことができた。
  *「私」,つまり話し手がマンションを買ったかどうかはこの文では不明。


(b) 主語が we の場合
In those days we could buy a flat in central London for 10,000 pounds.

 
当時,私たちはロンドンの中心にあるマンションを1万ポンドで買うことができた。

(c) 主語が you の場合
In those days you could buy a flat in central London for 10,000 pounds.

 
当時,人々はロンドンの中心にあるマンションを1万ポンドで買うことができた。

(a) は 「私個人」 の状況を述べています。しかし,このような不動産市場の一般的状況,つまり全ての人達に当てはまる事柄を,話し手個人に限定して述べるのは不自然です。

(b) は 「私達」 という特定の集団の状況を述べています。つまり,ここでの we は 「世間一般の人々」 というより,さらに狭い特定の集団の人々のことを指しているように感じられます。

(c) は 「世間一般の人々」 の状況を述べています。ですから当時の不動産市場の一般的状況を述べる文としてはもっともしっくり行きます。

you がうまく使えなかったり,we を多用し過ぎる日本人が多いようですが,「you は人(one, people) を表すやや口語的な言い方」 であるということと,「we よりも you の方が広い範囲の人々を指す」 ということを覚えておいてください。



Lesson148

例文3

 この例文は話者が「〜だろうなぁ・〜ですけどねぇ」という風なニュアンスで受け止めておりますが、これは仮定法のそれとはまた異なるものなのでしょうか?
つまりno matter who〜以下の時制は現在形ですが過去形にするのが正しいのではないのかなぁという思考が頭を離れません。



 I would stay away from used stuff
 no matter who it comes from.

この I would ... は説明にある通り 「私だったら...するんだけどなあ」 という過去形の助動詞 would がもつ 「想像」 の用法です。学校で教う仮定法過去の主節で用いる would も非現実的・非日常的な 「想像」 を表すので,「想像」 という大きな意味のくくりでは同じです。

この例文での 「想像」 の範囲は I would stay away from used stuff までです。その後ろが仮に if節であれば,仮定法と見なされ if節の動詞を(仮定法)過去で表すことができますが,この例文では no matter ...という直説法の(=仮定法ではない) 副詞節なので if節のように仮定法の時制にはなりません。この no matter who it comes from の comes(現在形)は現在形のもつ普遍的な時制(時を問わず「いつでも・常に」)を示しています。直訳すると 「それが誰から出てくる(物)かに関係なく」 です。

仮にこの例文で who it came from と過去形にしたら,came は直説法の過去の意味に解釈され,「それが(過去に)誰から出てきたかに関係なく」 という過去のことだけを表してしまい,一般論にはなりません。




Lesson 151

例文2


It...to の構文で It は仮主語ですか?


その通りです。仮主語の it を使わずに表すと, To build this garden must have cost a fortune. になり,直訳すると 「この庭を造ることは大金を負担させたにちがいない」 ということです。



Lesson 151

例文5



you can't have forgotten everything, can you? の everything を anything として全部否定にしても同じような意味になりますか?


同じ(ような)意味にはなりません。
not+every は 「全て〜というわけではない」 という 「部分否定」 を表し,not+any は 「いかなる…も(=なにも)〜ない」 という 「全体否定」を表します。

You can’t have forgotten everything. は 「君は全てを忘れてしまったはずがない」「君は全てを忘れてしまったわけではないはずだ」という「部分否定」 になり,You can’t have forgotten anything. は 「君はいかなることも忘れたはずがない」→「君は何も忘れてはいないはずだ」 という 「全体否定」 になります。



Lesson 153

例文2

解説



「現実にはそれ以後(later)それ以前にも(sooner)起こらなかった」 という解説の意味がわからない。それは 「現実に起こったこと」 ではないの?




it would have happened sooner or later.
それは遅かれ早かれ起こっていたことだよ。

上記の文に関するテキストの解説は次の通りです:

現実にはそれ以後にも(later)それ以前にも(sooner)起こらなかったことを「起こっていてもおかしくなかっただろう」と想像しています。


この解説を読んで,「その出来事が起こらなかった」 と解釈して矛盾を感じる人がいるようですが,それは読み間違いです。「その出来事は現実に起こった」 のです。ただ 「それが現実に起こった時よりも以後には(later)起こらなかったし,また,それより以前にも(sooner)起こらなかった」 ということなのです。

この文の意味を詳しく言うと次のようになります:

「それは,現実に起こった時以後には(later)起こらなかったし,また,それ以前にも(sooner)起こらなかった。しかし,仮にそれが以後に(later),もしくは,それ以前に(sooner)起こっていたとしてもおかしくはなかった。それが起こったのは必然であり避けられないことだったのだ。だからそれが起こったのは君のせいではないんだ」



Lesson 154

例文3


この例文を、もし「現在」ではなく「未来」の空想として、「将来、君がもう少し大人になったなら・・」といいたい場合、英文の表現は例文と同一になるのでしょうか。それとも were を became 等にしないといけないのでしょうか。あるいは、将来必ず年をとるので「起こりそうにない」ことにはならず、そもそも仮定法では表現することができないのでしょうか。


「大人になったらわかるかもしれませんね」 という「未来」のことを述べるのなら,それは(生きている以上)必ず起こることですから 「もし」 という if節ではなく 「〜した時に」 という when節を用いて直説法で表します:

 When you get/are older, you may/might understand.

 When you grow up, you may/might understand.

 * get/are older は「もう少し年を取ったら[大人になったら]」,grow up は「大人になったら」という意味。

 * might は直説法でも使える点に注意。会話では may より might の方がよく用いられます。




Lesson 155

例文4




この例文で still が be動詞の前に置かれていますが、後に置いてはだめでしょうか?


Reference 17の説明と,P398の【注意に置く場合】の(1)の説明をご覧ください。




Lesson 156

例文1





I wish I was 〜. の was は were に置き換えできますか?


できます。
I wish I was thinner. I wish my head wasn't so big. は一般的な会話でよく聞かれる(くだけた)言い方で,正式な言い方をすると次のようになります:

 I wish I were thinner. I wish my head weren't so big.

このことは例文の上にある *印の補足説明の後半部分で説明されています。




Lesson 156

例文2




後半の文のhadとdidは同じ過去形ですがどちらも仮定法の用法と捉えて良いのでしょうか。それともdidの方は仮定法ではなく、(実際の)過去の話をしているのだと考えるべきなのでしょうか。

 I wish I had the courage to do what you did.
 僕は,君が (過去に) したことをする勇気が (今) あればと思う。


had は仮定法,すなわち 「実際には起こっていない現在のこと」 ですが,最後の did は仮定法ではなく直説法,すなわち 「実際に起こった過去のこと」 です。

wish の構文では 「wish+主語+動詞」 の 「動詞」 は仮定法になりますが,それより後に置かれている関係詞節や副詞節,名詞節中の動詞は直説法になります。


Lesson 156

例文3


I wish I wouldn't have to go to work tomorrow.
ではダメでしょうか?



ダメです。「I wish 主語 would(n't) 」 という表現の 「主語」 は I 以外にします。

「wish 主語 would ...」 はテキストに書いてあるとおり 「主語が…してくれたらなぁ」 という意味です。

「あなた(you)が…してくれたらなぁ」 や 「彼女(she)が…してくれたらなぁ」 とは言っても 「私(I)が…してくれたらなぁ」 とは言いませんよね?


Lesson 157

例文2と3



例文2と3に対する答え方は同じでいいのでしょうか?


例文2と3に対する答え方は原則として逆になります。

例文2の表現は 「…してもOKですか?」 という意味なので 「はいOKです」 は Yes という肯定形にします。他に Sure. や Of course. や All right [Alright, OK].. なども可能です:

 Would it be all right [alright, OK] if I turned the radio on?
  
(ラジオをつけてもいいでしょうか)
 Yes, of course.
  
(ええ,いいですよ)

しかし,例文3の表現は元来 「…したら気に触りますか?」 という意味なので No や not という否定語を用いて 「気に触らない」 すなわち 「かまいません」 という意味にします。

 A: Would you mind if I turned the radio on?
   
(もう一度繰り返していただいて差し支えないですか?)
 B: Not at all.
   
(いいですよ)

但し,Would you mind if ...? や Would you mind ...ing? は 「…したら気に触るか?」 という意味であるにもかかわらず,他の依頼文と同様に OK. や Sure なども用いられます。

Lesson 85 の DICTIONARY の Would you mind Ving? の項目も合わせて見ておいてください。




Lesson 158



仮定法と直説法の違いについてより詳しく


仮定法でないものは全て直説法です (厳密には命令法(=命令文の表現方法) というのもあります)。コミュニケーションのほぼ全ては直説法(と命令法)で,仮定法は特殊な存在です。

通常は直説法を意識する必要はありません。直説法という概念が重要になるのは if節と wish節を用いた仮定法を学習する時です。一般に学校教育ではif節の使い方が教えられる際に仮定法だけが強調されるために,学習者の多くは 「if+過去形」 の文は全て仮定法過去(=現在の事実に反する空想)だと考えてしまいます。その結果,例文4のような過去形のif節(if you figured ...)が作れなかったり,間違って解釈してしまうのです。

次のような文を見た場合も,多くの学習者は仮定法過去,すなわち現在の事実に反する仮定をしているのだと勘違いしてしまいます。

 If he was in a bad mood he would get violent, especially when he was drinking.

この文は直説法で,「過去」 の状況を述べています。意味は,「機嫌が悪ければ彼は乱暴に振る舞ったものだ。特に酒を飲んでいる時は」 という意味です(If は When に置き換えてもほぼ同じです)。would は過去の習慣を表しています(Lesson 148 (6))。would get を got という過去形にしても同じ意味です。

if節を正しく使いこなせるようにするためには仮定法と仮定法でないもの(=直説法)の両方をきちんと区別する必要があります。


Lesson 158



「hope+that節」 と 「wish+that節」 の違いをより詳しく


一般に我々が 「〜であってほしい」 と願う場合は直説法の hope を用います。

hope は直説法で用いることばなので,それぞれの時制は,

(1) 将来の実現を願う場合は I hope S+will+動詞の原形
(2) 現在の実現を願う場合は I hope S+現在形
(3) 過去の実現を願う場合は I hope S+過去形

となります。但し,(1)の 「will+動詞の原形」 はしばしば 「動詞の現在形」 で代用されます。

hope を用いた表現は,将来の実現可能性が低いとか,現在実現していないとか,過去に実現しなかった,という前提はなく(つまり,願望の対象について現在や過去の事実がわからない場合や,未来の実現可能性の高低を考えず),単に 「〜となってほしい」 という普通の希望です。

 I hope you'll like it.
 
(あなたがそれを気に入るかどうかわからないが,気に入って欲しい)

 I hope I didn't wake you.
 
(私があなたを起こしてしまったのかどうかはわからないが,そうでなかったことを願う)

それに対して現在実現していないことや,過去に実現しなかったこと,また(現状から判断して)将来実現する可能性が低いことを 「〜であればなあ」 と残念がる場合は仮定法の wish を使います。

wish(仮定法) と hope (直説法)を対比して意味の違いを確認してみましょう。

【現在のことを述べる場合】

 I wish he was thin.
 
(彼が痩せていればなあ。現実には太っていて残念だ)

 I hope he is thin.
 
(彼が痩せている人だったらいいんだけど。まだ会ったことがないので
  わからないが)



【過去のことを述べる場合】

 I wish Nancy had called him.
 
(ナンシーが彼に電話をしてくれていたらなあ。現実にはそうしなかった
  ので残念だ)


 I hope Nacy called him.
 
(ナンシーが彼に電話をしてくれてたらいいんだけど。そうしたかどうかは
  わからない)



【未来のことを述べる場合】

 I wish they would stop making noise.
 
(現状から見て実現可能性は低いだろうが,彼らが騒音を出すのをやめて
  くれればいいのだが)

 
*話し手は実現可能性が低いと考えている。言わばむなしい願望。

 I hope they will stop making noise.
 
(彼らが騒音を出すのをやめることを願っている)
 *話し手は実現可能性については考えていない。つまり実現可能性が
  高いとも低いとも考えていない。単にそう願うと言っているだけ。




Quiz

(3)


"George is a great tennis player.""If he had a... という問題で選択肢の(1)は間違いなのでしょうか。

Lesson 155でいう「過去に...なら」「現在・未来に...だろうに」という(B)-(a)の組み合わせにならないでしょうか。



become は 「なる」 という動作動詞ですから,could become ... は 「…になることができるであろうに」 という意味になり,これは 「現在」 ではなく 「未来」の想像になります。そして,全体としては次の意味になります:

「ジョージはテニスがすごくうまいね」
「彼がもっと早くテニスを始めていたら,彼は(将来)プロのテニス選手になれるだろうにね

これはあり得ない会話ではありませんが,選択肢 (2) の方が常識的です。




Lesson 160

例文8


It was a long time before I heard from him again.というのを、It had been a long time before 〜. とするのでもいいのでしょうか。 〜のまえに継続した長い時間があったとするという考えから思ったのですが。


It had been a long time before 〜 とはしません。 この表現は It was a long time before 〜 で決まり文句として固定されています。




Lesson 161

例文5




"「形容詞」と「意味上の主語」の間にイコールの関係が成立する場合には for ではなく of を用いる" というのは、「意味上の主語 is 形容詞」という文ができれば of にするということですか?


そういうことです。例えば,例文5の

 It's nice of you to say so.
 (あなたがそう言うことは,あなたがやさしいということだ)

は次のように言い換えることができます。

 You're nice to say so.
 (そう言ってくれるなんて,あなたはやさしい)

 * to say so は Lesson 78 の例文5の to不定詞と同じ用法。



Lesson 162

例文6




例文の訳について


和訳の最後にある 「それが楽しければ」 に当たる英語は as long as you enjoy it です。和訳では2つの文に分けているので英語との関係がわかりにくかった人がいるかもしれません。

すでに Lesson 129 例文4で学習した表現なのでDICTIONARY には掲載していませんが, as long as は 「〜である限りは」 という意味の副詞節を作る接続詞で,if に近い意味を持っています。



Lesson 162

例文6




It doesn't matterの部分ですが、matterを動詞ではなく、名詞として使って、It is not (no) matter に書き換える事は可能でしょうか?


できません。matter を名詞で使うと 「重要」 ではなく 「事柄」 という意味になります。




Lesson 162

例文7,8


itは後に置かれた「副詞節」をさすこともあります。とありますが名詞や名詞節を指しているならまだしも副詞節を指しているのに文の主語になれるのはどうしてですか?


それは,「副詞節(の一部)も指すことができればコミュニケーション上都合が良いから」 です。

it は代名詞なので,本来は 「名詞」 及び 「名詞相当語句(=to不定詞や動名詞などの名詞句やthat節などの名詞節)」 を指しますが,例文7や8に見られるような副詞節の if節,whether節,when節なども指すことができれば便利です。便利だからそうする,ということです。

但し,代名詞 it の本来の役割は名詞を指すことですから,副詞節の全てを指すことはできず,指すのは主に if節,whether節,when節に限られます。




Lesson 163



It ... that の強調構文とふつうの It ... that構文の見分け方は?


Lesson 162 に出てくる It ... that の構文は強調構文ではありません。

It .. that の強調構文は It is もしくは It was と that を消去した時に,文の要素がきちんとそろった 「完全な文」 が残りますが,ふつうの It ... thatの構文で同じことを行うと文が成立しません。

例えば,Lesson 163 の強調構文 (1) (2) (3) でこれを行うと,

(1) Burns scored four goals in the final.

(2) Four goals Burns scored in the final.

  
*並べ替えると Burns scored four goals in the final.
    という完全な文が成立


(3) In the final Burns scored four goals.


となります。(2)は目的語が文頭に出てしまっていますが,並び替えれば 「完全な文」 になります。

一方,Lesson 162 の (1) でこれを行うと,

(1) True his family once owned three factories.

となりどう並び替えても true という形容詞が浮いてしまい文が成立しません。


以下の文は It is と that の間に名詞が置かれているので,一見すると強調構文のように見えますが,It is と that を消去した時に文が成立しないので,ふつうの It ... that の構文であることがわかります。

● It is a pity that Mike cannot join us.
  (マイクが参加できないのは残念なことだ)

  * A pity Mike cannot join us では A pity が宙に浮いてしまい
    文にならない。




Lesson 163

例文5



「1776年」 はなぜ 「one thousand seven hundred seventy-six」 と発音せずに 「seventeen seventy-six」 と発音するのですか?


例えば,1700という数字を英語で読む場合,一般には one thousand and seven hundred と言いますが,seventeen hundred と百の位を基準にして読むこともできます。
まずはこの2つの読み方を頭に置きます。

さて,1776年という年号を読む場合,「one thousand seven hundred and seventy-six」 と通常の読み方をするよりも 「seventeen hundred and seventy-six」 と百の位を基準にして2桁ずつ読んだ方が(ことばの数が少なく)手間が省けます。また,上二桁の17は(世紀の変わり目でない限り)分かり切ったことなので,この上二桁を下二桁を切り離して扱った方が情報として便利だと言えます。

よって 1776年は 「seventeen hundred and seventy-six」 と読むようになりました。

しかし,これでもまだ面倒なので,hundred と and を省略して 「seventeen seventy-six」 と読むようになったのが現在の一般的な読み方です。hundred と and を省略しない読み方は正式な読み方です。(【補足】ナレーションのCDでは3桁の例文の番号,例えば 163 を,one sixty-three と読んでいます。これは 年号と同様,one hundred and sixty-three の hundred and を省略した略式的な読み方です)

以下の例も参考にしてください:

  750
   
seven hundred fifty(正式)
   seven fifty(略式)

 1700年 
   
seventeen hundred (正式,略式)

 1905年 
   
nineteen hundred and five(正式)
   nineteen oh five(略式)

   * oh は "o"(ゼロ)に当たる。


しかし,2000年以降はやや事情が変わりました。西暦2000年は,過去の慣例からすれば,twenty hundred と読むべきはずですが,実際にはほとんどの人は two thousand と,一般の数字と同じ読み方をしたため,これが慣例となっています。

2006年は,過去の慣例からすれば,twenty hundred and six(正式) もしくは twenty oh six(略式)という読み方をすべきですが,一般には two thousand (and) six という読み方をしています。これは 2000年の読み方に影響を受けたためだと考えられます。(ちなみに,2006年を twenty six と読むことは絶対にできません。26と勘違いされるからです)

ただ,2010年以降は,2000年以前の慣例通り(百の位を基準に2桁ずつ分けて読む)に戻るのではないかと思います。



Lesson 164

Note



「形容詞と副詞が異なる語にはtheをつけない傾向にある」と書いてありますが、傾向にあるということはtheをつけても間違いではないと言うことでしょうか?


そういうことです。迷ったときはとりあえず the を付ければよいでしょう。


Lesson 165

例文7


成績の結果が分かるのは未来のことなのに、I did best と過去形になっているのはなぜでしょうか。


do well/badly は 「(試験で)うまくいく/失敗する」 という意味で,試験での出来/不出来を表します。

did という過去形になっているのは,試験を受けた時点 (つまり過去) を指しているからです。

試験での出来・不出来は試験を受けた過去の時点で (採点されて試験の結果が分かる前に) 決まっています。


Lesson 166

例文1


A prize will be given to whoever sells the most tickets.

「売った人」なので、sell を sold にしたら間違いですか?
Lesson158 例文4の You must be smart if you figured it out.と同じような形態の文だと思ったのですが。



間違いです。「売った人」 の 「売った」 は過去の出来事ではなく,(実現するかどうかは別として)未来の出来事です。ただし,未来ですが whoever will sell ... と will を付けません。A prize will be ... が未来を表すので,その意味の影響下にある(これを従属節と呼びますが) whoever以下は未来であることが前提となるので現在形で代用されます (副詞節で未来のことを現在形で表すのと似ています)。

一方,Lesson 158 例文4 の figured は(事実かどうかは別にして)過去に起こった可能性のある出来事ですから,過去形にしなければなりません。




Lesson 166

例文6




*の箇所に hate, love は more, mostで、like は better, best で修飾するとありますが、なぜこのような違いがあるのでしょうか?

これらの単語が出てくる度に思い出すのですが、どっちがどっちだったか、自信がありません。明確な理由があれば覚えやすいのですが・・・。

また、dislike の場合はどうでしょうか?


better は 「より良く」,best は 「最も良く」 という 「良さ」 を述べる語なので肯定的な意味の like(好き)と一緒に使っても違和感がありません。
しかし,hate(大嫌いである)や dislike(嫌いである)のような否定的な意味の語と一緒に使うと 「より良く(better)大嫌いである(hate)」 のように 「否定」 と「肯定」 が同居するという矛盾が生じます。

love は like と同様,肯定的なことばですが,「大好きである」 という強調的な意味なので,「より良く(better)」 「最も良く(best)」 という 「良さ」 を表す語よりも,「もっと(more)」 「最も(most)」 という程度を表す語で修飾した方がしっくりいきます。

ちなみに,like は程度を表す more, most でも修飾が可能です。



Lesson 167

例文3


The two restaurants are one block apart...の one block が apart を修飾していると【DICTIONARY】にありますが、なぜ名詞が副詞を修飾しているのでしょうか? 

Lesson 168 に 「形容詞の前に名詞を置くと形容詞の程度を表す」 とありあますが、これが副詞にもあてはまるのでしょうか?


名詞は形容詞と副詞の前に置いてそれらの程度を表すことができます。但し,この場合の名詞は厳密に言うと 「数詞+名詞」 です。「数詞」 とは a, one, two, three, a few, some, several, many などのことです。

名詞が 「形容詞」 を修飾する場合は,主に,How tall, How high, How long, How wid, How deep のように How で程度を尋ねる形容詞の場合です:

two meters high
2メートル(の) 高さで


名詞が「副詞」を修飾する場合は,主に,所やの副詞の場合です:

one block apart
1ブロック 離れて

50 years ago
数日 前に

a few days earlier
数日 前に



Lesson 168

NOTE

以下の記述がありますが、この意味が理解できませんでした。

"例文5はattentionを先行詞、thanを(接続詞の働きを兼ねた)関係代名詞と見なすことができます。"

なお、以下の様に考えました。

 ・thanを関係代名詞とみなす。
 →thanをwho/whose/which/thatの様なものに置換えが可能である。
 →例文4は、以下の様に考えることができる。
 You have more which I have.
 (あなたは、私が持つよりも多く持っている。)
 →OK
 →例文5は以下の様になる。
 Some scientists get less attention which they deserve.
 →しかし、後半の文を考えたとき、"They deserve attention."等には成り得ない。
 →???


「関係代名詞と見なすことができる」というのは "構造上" の話です。

比較の対象を表す than や as は後ろに「完全文」を伴います(実際には重複部分が省略されますが)。

しかし,You have more than I have. や They get less attention than they deserve. の場合 have と deserve の目的語が共に(後ろに)欠落しているので than が目的語の関係代名詞の働きを(構造上)していると見なすことができます。

かといって意味的には関係代名詞とは言えないので 「接続詞の働き兼ねた関係代名詞」 という言い方をしています。




Lesson 169
 
例文5




Actually,
it's not as simple as that. における it と that の使い分けができません。 that's not as simple as it.でも良いのでしょうか?


それは意味をなしません。
理解の前提として次の2つのことを覚えておく必要があります:

 (1) that と this を受ける(=2回目に指す)代名詞は it である。
 (2) it を that や this で受ける(=2回目に指す)ことはできない。

(1)から考えると,That's not as simple as it. の it は that を指す代名詞と見なされるでしょう。「that = it」 であれば 「それ(A)はそれ(A)ほど単純ではない」 ということになり,比較として意味をなさないので,聞き手は it の後ろに(比較を成立させるための) 何か新しい情報が続くことを予想します。次のようにです:

 That's not as simple as it sounds.

 
(それは,それが与える印象ほど,簡単ではない)
 
* この文の it は That を指している。

上記の文ならば That と it sounds という異なる情報が比較されているので意味をなします。しかし,繰り返しになりますが,That’s not as simple as it. では中途半端で意味をなしません。

他方,(2)から考えると,It’s not as simple as that. の it は that とは異なると見なされます。 「it = that」 ではないので,「それ(A)はそれ(B)ほど簡単ではない」 ということになり,異なる情報が比較されているのですから意味をなします。




Lesson 170

例文2


long は名詞と書いてありますが、as ... as の...に名詞を置いても良いんでしょうか?


as ... (as) の 「...」部分には 「形容詞」 か 「副詞」 を置き,「(代)名詞」 を置くことはできません。但し,"厳密" には,(代)名詞として用いる場合の long(長い時間),much(量,金額),many(数)は as ... (as) の 「...」 部分に置くことができます。つまりこれらは例外です。

同じことが,how(どれだけ),too(あまりにも),so(とても)の後ろにも当てはまります。

整理すると次のようになります:


 as + 形容詞 / 副詞 /(代)名詞の long, much, many

 how + 形容詞 / 副詞 /(代)名詞の long, much, many

 too + 形容詞 / 副詞 /(代)名詞の long, much, many

 so + 形容詞 / 副詞 /(代)名詞の long, much, many


例文

 He eats as much as he wants. 
 How much did you eat?
 He eats too much.
 He eats so much.
 * これらの much は eats の目的語に当たる代名詞です。

 How many did you spell correctly. (例文19)
 * many は spell の目的語に当たる代名詞です。




Lesson 170

例文3



I work twice as much as I used to and get half as much for it.

という文章の最後の for it は何を指しているのでしょうか。もう少し詳しく解説をして頂きたいのですが。


辞書の定義に沿った回答をすると,この for は 「交換・報酬・代償」 を表します。「…と交換・引き換えに」「…の報酬として」 という意味です。

例文の for it は 「それ(=2倍働いていること)と引き換えに[の報酬として]」 ということです。




Lesson 170

DICTIONARY



the
United Kingdom の U は母音ではないのですか?


United, Europe(an), UFO などの U や E は見た目から母音だと勘違いしがちですが,子音です。

よって,前に冠詞の a を置く場合は an ではなく a にします。また,冠詞の the を置く場合の発音は the(ディ)という発音ではなく, the(ザ)という通常の the の発音になります。



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