受験生の方からご質問を頂きました。
他の方にも参考になると思いますので、ご本人の承諾を得てご紹介させて頂きます。


こんにちは。
第1志望校である国公立大学の合格を目標に大学入試を受験するため浪人生活を送っている者です。
受験科目に「英語」があるので勉強をしなければならないのですが、どうせ勉強するのだから「受験英語」としてだけではなく使える英語をしっかりと身に着けたいと思い、御社の「ALL IN ONE Basic (以下、Basic)」・「ALL IN ONE (以下、AIO)」・「ENGLISH EX (以下、EX)」・「english x english(以下、exe)」の4冊を購入いたしました。
今回は、御社から出版されている前述の4冊の学習順序について、質問させてください。

勉強に先立ち、学習順序を調べたり考えたりしてみて、「Basic」・「AIO」・「EX」の3冊について、以下の3つの案が浮かんだのですが、どの順序が良いのでしょうか。
また、以下の順序案よりも更によい順序があれば、ご指南頂けたら幸いです。

<1>「Basic」全編→「AIO」全編→「EX」 全編

<2>(「Basic」Chapter1・2→)「Basic」Chapter3[時制]→「AIO」Chapter1[時制]→「EX」 ChapterA[時制]→・・・(各単元ごとに「Basic」対応箇所→「AIO」対応箇所→「EX」 対応箇所)

<3>(「Basic」Chapter1・2→)「Basic」Chapter3[時制]→「EX」 ChapterA[時制]赤下線問題除く→「AIO」Chapter1[時制]→「EX」 ChapterA[時制]赤下線問題含む→・・・(各単元ごとに「Basic」対応箇所→「EX」 対応箇所→「AIO」対応箇所→「EX」 対応箇所)


また、「exe」は、「Basic」・「AIO」・「EX」の勉強と関係なく、同時並行に進めても良いのでしょうか。
あわせて、よろしくお願いいたします。



【回答】

<1>よりも、<2>、<2>よりも<3>の方が学習効率が高いのでベターだと思います。
EX(=ENGLISH EX)の使い方ですが、当初負担が大きいようでしたら、College(大学受験で頻出)のマークが付いた設問だけにする、といった工夫をしても良いと思います。

複数の教材を並行して使う場合、各教材で何に重点を置いて学ぶか、という意識をしっかりもつことが大事だと思います。
まず、Basic(=ALL IN ONE Basic)は、大学受験用として使う場合、「文法の網羅性」が特徴ですので、例文を通じて、さまざまな英文の文構造(=文法)をしっかり身につけるようにしてください。特に後半は難しくなりますので、よりしっかりと時間をかけて。

AIO(=ALL IN ONE)はBasicで学んだ文法の復習にもなる「単語・熟語集」です。AIOでは「単語・熟語」をたくさん覚えることに重点を置いてください。
どちらも、音声教材を使うと効率が良いです。リスニング学習のためでもありますが、リーディングの速度を速めたり、単語・熟語を覚えやすくしてくれます。特に、Basicはとても良い音声アプリを無料 (http://basic.linkage-club.com/) で用意していますので、すきま時間に繰り返し聞いてください。
この2冊は1度やったら終わりではなく、各例文を100回聞くつもりで体に染みこませてください。単語・熟語・文法が全て脳内で自動化されて、読解やリスニングで大きな力を発揮します。

一方、EX(=ENGLISH EX)は1年という限られた時間の中では、文法・語法の実践力を養うのに使うべきで、設問が解ければそれでよいのであって、音声を何度も聞く必要はないと思います。

それから、exe(= english x english)の学習方法ですが、他の3冊と同時並行でよいと思います。最初は少し難しいと思いますが、他の3冊の勉強が進むにつれて、英語力が付いて簡単になっていきます。
exe の学習は音声を中心に、すなわち、Disk1の音声で単語の定義を聞いて意味を考え答えを導き出すテストを行い、わからなかった定義をテキストで確認する、という使い方が良いでしょう。これはガッツリと勉強するのではなく、気が向いたときに行う、というやり方で十分利用価値があります。

学習方法は最初に決めたプランを微調整しながら、自分に合った方法を見つけ出してください。ご質問の内容を見た限り、志を高く持って英語を勉強していらっしゃるようですし、思考力も高そうですから、きっと良い1年になると思います。